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友人の家の困り犬

額にしわの寄る犬を二匹 友人は飼っている。
室内飼いだ。
二匹はある時から喧嘩をするようになったので
違う部屋に閉じ込めるようにしている。
中型犬だから力もそこそこ。
でも二匹連れて散歩にも行く。
ちゃんと走っているように見えるのはさすがである
四歳下なだけなのに。

この写真の犬は、人をかむことがあるそうで
私も危なかった。
もう一匹は噛まないし、撫でさせてくれたのだが。
かむくせに、何日かいるとなんとなく甘えたいふりをする。
座っているベッドの背中側からベッドに乗ってこようとしては
叱られている。
いつも帰ってくるのが遅い友人はそう毎日散歩できるわけでもなく
介護もしているので犬を甘やかす時間もさほどない。
でも犬に対しての愛も犬の信頼もなんとなく伝わってくる。

友人の家にはウーパールーパーもいた。


生き物を飼いたいという発想がない私は
愛があまりないのだろうと自分で思う。
ふところも広くない包容力もない。


すごく構われたいと思う事がほとんどない。
いつの間にかそんな人間になってしまった。
子どもが小さいときはそれなりにかまっていたと思うのだけれど
過干渉になるまい という決意が強すぎたかもしれない(知らんけど)


この前 家までの帰り道
ふと横を見るとがいた 丸い目と目が合った。
雉柄というのだろうか 手足は白かったような気がする。
逃げるわけでもなく怯える目もしなかった
道のわきの樹木と柵の間にうずくまっていた
迷い猫だったのかもしれない。

こういう一期一会は悪くないとは思う。





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