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「菌」は義務教育で学んだ方が良い。

昔、仕事でなぜか「醤油」を作ってた時期があったのですが、そのときに、「菌」についてめちゃくちゃ勉強しました。

そして思ったんです。
「これって義務教育でみんなに教えるべきでは?」って。

そもそも、こんな名著もある通り、人類史は菌によって大きく動かされています。

14世紀には、ペスト菌によって、世界人口の4分の1、およそ5000万人が死亡したと言われています。

インカ帝国も、スペイン人が持ち込んだ菌によって滅亡したとも。

健康を語る上でも、腸内細菌は、心臓や、肺や肝臓などと並ぶくらい、もはや臓器と呼んでいいくらい、大切なものだと感じています。

この臓器を破壊してしまうと、様々な病原菌の侵入を許して、多種多様な病気に罹ります。

身体には、腸内以外にも、皮膚にも、眼にも、口にも、肺にも、あらゆるところに細菌がいて、共生をしているのです。


そして、人類の食文化も、菌との歴史です。

ほぼすべての食品加工は、菌対策として行われて来たといっても過言ではありません。

「乾燥」させると、菌は繁殖できません。
干物とかで使われる保存技術です。

塩や砂糖の濃度が高いと、菌は体の水分を奪われて生きていけません。
梅干しとか、塩鮭とか、ジャムとか。

「発酵」も美味しくするだけではなく保存技術です。他の菌が幅を利かせていると、腐敗菌が繁殖できなくなります。
漬物などは、「発酵」と「塩蔵」のダブル使いです。

酢漬け燻製も菌対策です。

缶詰、瓶詰などは、密閉した後に菌を殺すことで、長持ちさせています。
冷蔵や冷凍も言わずもがな。

最近のレトルト食品は、パッキングした後に120度で15分以上高温高圧殺菌をしますので、菌の中でも一番熱耐性の強い、「芽胞菌」をも殺すことができます。

このように、菌に汚染されずに食品を保存するため、人類が産み出した知恵が、そのまま人類の食文化となっていっているのです。

菌の基礎知識があると、カレーを翌日食べるとき、何分間沸騰させようか?それでも芽胞菌は死なないな~とか考えることができます。

化粧品も、工場では作れないですが、生きた菌を混ぜると、とてもいい製品になったりしますよ。

そういえば、こんな菌の漫画もあります。菌好きにはおススメです。

いや~、菌の世界は奥深くて実に面白い!
今後は、ますます注目されていく分野になると思います。

最後に、昔、読んだこんな本に、すごい気になる記述が。

UFOは外壁に菌をぎっしり詰めて、菌がエンジンとなって動かしているというのです。

  1. 円盤の上の部分の内側、2重になった壁の約3センチの隙間に微生物がいる

  2. 上と下の外壁の表面にはミクロの穴が無数にあいていて、そこから空気を吸う

  3. 円盤の前方に真空状態を生みだす

  4. 空気の流れが円盤に接触もしないうちに凝固し始める

  5. それが微生物たちのいるところを通過すると球体になる

  6. 小さい球体はだんだん大きくなり、直径5mmぐらいになると堅さを失ってやわらかくなる

  7. 円盤の隙間から滑り落ちて円盤の下の部分に降り、再び気体へと分解する

こんなメカニズムで動くらしいです。
楽し過ぎる~!余力があったら研究してみたい分野ですね~。

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高橋伸嘉(のぶよし)|自然細胞科学研究者/(株)ルクセス代表/僧侶/
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