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脳からみた養生の優先順位を考えてみる

こんにちは。
養生担当“ のぶ ”こと千葉のぶたかです。
当月も宜しくお願い申し上げます。

当月は【脳からみた養生の優先順位を考えてみる】と題して、「あれもこれもやれないよ!」と思う方のお悩みを減らしていきたいと考えています。

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脳のいろいろ

脳は、思考・感情や知能、体全体のコントロール、運動や感覚の統合、生命維持などを行う"司令塔"のような役割を担っています。

ということは脳がわれわれ人間が純粋に"生きる"ことに多大な貢献をしており、不可欠な存在ですね。

人間は脳への血流量を最優先に確保しますし、脳死という状態も死ととらえられます。
しつこいですが超重要。

解剖学的には大脳・小脳・脳幹にわけられており、それぞれに役割や機能があります。

いっしょに軽く復習しましょう。

さらに大脳は終脳と間脳に脳幹は中脳・橋・延髄にわかれるとされています。

大脳はなにしてる?

大脳は終脳ともいわれ中枢神経系の一部でヒトで非常に発達しています。

たとえるなら"司令塔"のような存在。

【大脳のおもなはたらき】
①体の外や内で起こったことを感じ取る
②情報を分析して、体全体の動きに命令を出す
③感覚器から情報を受け取って、考えたり決めたり覚えたりする
④喜怒哀楽などの感情のはたらきをコントロールする

人生経験、行動、あらゆる学習をとおして成長・発達していきます。

後天的に能力を獲得していくことから"コントロール可能"な面が非常に大きいと考えましょう。

言い換えると"意識的に変えられる"ということ。

食養生などみずから学び、考えて選択する行動に深く関係します。

"無知は罪"といわれますから生涯学習しながら大脳を鈍らせないようにしたいですね。

小脳はなにしてる?

小脳は後頭部の下方にあります。
胚発生の観点では脳幹からのつながりとされており上小脳脚、中小脳脚、下小脳脚によってそれぞれ脳幹(中脳、橋、延髄)と結ばれていて、多くの入出力線維が通っています。

脳のなかでは非常に豊富な神経細胞をもち機能としては"運動の調節器官"という存在。

【小脳のおもなはたらき】
①筋の緊張を維持し姿勢を保持する
②運動を緻密かつ円滑におこなう
③身体の平衡を調整し維持する

さらに詳しくみていくと運動の結果、目標とのの誤差情報を受け取り、運動に関わる神経回路のつながり方を変化させることで運動を自動化します。(学習)

また大脳から運動の命令とともに体中の筋肉に細かい指令を出し、運動が巧緻でスムーズに行われるようにコントロール。(大脳とアウトプットの協調)

さらに筋や腱、関節からの深部感覚や内耳からの平衡感覚を受けて、バランスを調整したりもします。(身体内部との協調・運動制御)

脳幹はなにしてる?

脳幹は狭義で中脳・橋・延髄、広義では間脳も含むともいわれています。
それぞれから脳神経がおこり人間のさまざまな機能の起点となる存在。

*嗅神経(Ⅰ)・視神経(Ⅱ)は間脳からおこります。

その他の脳神経(Ⅲ~Ⅻ)は中脳・橋・延髄から起こりますので、それを振り返ります。

中脳には脳神経(Ⅲ・Ⅳ)が存在し、おもに眼球運動をつかさどります。

在宅医療にかかわる方は身近かもしれませんが、死亡診断の際に医師が瞳孔を確認しますよね。
生命兆候を確認できるほど"生きている"ことにつながるものです。

橋は脳神経Ⅴ~Ⅷが存在します。
眼球や耳、口腔内、顔面部の感覚や運動全般から平衡覚まで全身におよぶ機能まで担います。

さらに咀嚼や唾液分泌の消化吸収機能のスタートも担当。

私の経験では、東日本大震災で数度傾いた家が"全壊扱い"とされていたそうです。

チョットの傾きが脳をはじめとした身体全体に及ぼす影響は我々のイメージより多大。

それほど"普通に生きる"ことに重要な部分ととらえることができます。

最後に延髄です。
ここには残りⅨ~Ⅻ脳神経が存在します。
橋と似た部分もありますが、特徴的なのは内臓機能や呼吸調整、心血管機能の調整にまでかかわるのが特徴。

みんな大好き!?"自律神経"の要素がつよいですね。

また大脳の特徴とは真逆の"無意識レベル"のはたらきが多く、重要度が高いものばかり。

なにより生きるうえで最も重要で最優先にケアすべきことが詰まっているのが延髄です。


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