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2024年度上半期の振り返りと下半期の準備のヒント

【今日のポイント】

 もうすぐ9月、上半期の振り返りの時期となりましたね。
この振り返りと下半期へのフィードバックの際に、計画の進捗管理に加えて、前提としていた社内外環境とその変化、そして振り返りとフィードバックの仕組み自体も確認・改善するサイクルを回すことも重要と考える次第です。


1.上半期について振り返る際の注意点

 もうすぐ9月。事業年度が4月始まりの企業では、2024年度の上半期も残り1ヶ月となりましたね。

個人、企業とも、年度前半の振り返りを行い、年度始めの計画の進捗状況や、必要に応じて計画の修正などを行う事が多い時期かと思います。

 この上半期の振り返りの際に確認すべき項目としては、もちろん年度計画の進捗度合いや、KPIなどの指標の状況把握がありますが、

事業に関する年度計画の前提としていた社内外の環境やその変化の想定についても、PEST分析や5F(ファイブフォース)分析などのフレームワークも利用したチェックが必要となります。

自社の競合や市場の状況に加えて、
特に今年は、英国、フランスなどでので政権の交代など、世界の政治情勢や経済情勢も変動していますし、近年のAIの発達のような、広範囲に影響を及ぼす技術の発展と急速な普及、適用先の拡大なども含めて、正確に予測することが困難が外部環境となって来ていますので、リアルタイムで情報を更新するだけでなく、その時系列的な変化も含めて外部環境を整理しておくことも必要性を増していると感じています。

 また、人材の確保・育成状況などの社内の内部環境についても、年度当初の想定から大きな変化はないかを確認する時期の一つがこの上半期の振り返りかと思います。

計画とその前提の双方をセットで振り返り双方を結びつけて整理することが重要と考える次第です。


OpenClipart-VectorsによるPixabayからの画像


2.振り返る作業自体から学ぶべき、自社や自分のフィードバックに必要な情報源やその整理の評価

 上記の振り返りと振り返った結果の下半期への活かし方(フィードバック)について、この作業自体の効率化や効果向上という点から、振り返りとフィードバックの方法自体も、今までの通りで良いか、改善すべき点はないかを確認することは、自社の成長やリスク管理の面からも有用ですね。

 例えば、前述の社内外の環境について、確認すべき事項とそのために必要な情報源などは、AIやオンライン化などのツールの変化も考慮しながら変更の要否を検討することになるかと思います。

 また、自社の業界に特有の法規制だけでなく、電子帳簿保存法やインボイス制度など、業界を問わず影響を及ぼす制度などについても目配りが必要ですね。


3.下半期の準備に、1年を振り返る際に必要な準備も含めておく

 上記のように上半期の振り返りと下半期へのフィードバックを実施する際に、下半期の終わりに行う年度全体の振り返りと次年度以降へのフィードバックの準備をその大まかなスケジュールも含めて実施することは、既に行われているかと思います。

 その年度全体の振り返りの準備の中に、前述の社内外の環境変化の確認などに加えて、振り返りとフィードバックの方法自体の確認と改善も入れておくことは重要かと思います。

 そして、このフィードバックとその見直し・改善の仕組み(情報源、情報の整理と振り返りの場での活用方法)のサイクルを回すことで得られる自社の仕組みや知見も、有用な知的資産となるものと考える次第です。

【今日のまとめ】

・事業年度が4月始まりの企業にとっては、上半期の振り返りを行う時期に入っている
・振り返りの際には、年度計画の進捗確認に加えて、計画の前提としていた社内外の環境の変化についても想定どおりかの確認が必要
・振り返りと次の時期へのフィードバックの仕組みや必要な情報源などもこの時期に見直し、次の振り返りに備えるサイクルを回すことは、自社の強み(知的資産)の構築・強化につながるものと考える次第です

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見出し画像:OpenClipart-VectorsによるPixabayからの画像


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