見出し画像

「鬼滅の刃」を知的資産経営の視点で見てみると?

【今日のポイント】

 最近、海外でも未だに人気があると聞く機会があった「鬼滅の刃」ですが、
「知的資産経営」の視点で登場人物や組織、敵役を比較してみると、また違った楽しみ方ができると感じます。

共通の話題となる漫画や映画をネタに、このような気軽な議論をしてみるのも一興かと考える次第です。

※>ネタバレとならないように注意しておりますが、登場人物や組織などの名前は出てきますので、
「鬼滅の刃」の漫画やアニメをご覧になっていない方は、ご了解のうえ、本記事をお読みいただければ、大変幸いに存じます。

1.海外でもいまだに人気の「鬼滅の刃」

原作の漫画はもちろんのこと、TVアニメや映画でも話題となった「鬼滅の刃」

我が家でも、鬼滅の刃の原作は全巻揃えており、アニメも初回の放送に加えて、最近の再放送も、先月から時々見ていたのですが、

先日、ドイツから来た方との会食で、その方のお子さんもスマートフォンで鬼滅の刃のアニメを見ていると伺いました。

原作も全巻揃えていいらっしゃるし、あちらでも日本の漫画やアニメは大変人気があるとのお話を聞いて、
改めて「漫画やアニメは既にサブカルチャーの域を超えて、日本の代表的なコンテンツの一つとなっている」ことを感じました。


2.「鬼滅の刃」の主人公を知的資産経営の視点で見てみると

 「鬼滅の刃」、既に、新型コロナの前から、多くの記事でその人気の要因について、内容からプロモーション、新型コロナの影響など様々な角度から数多くの解説が出ていますが、

 本ブログでは、「知的資産経営」の視点から、主人公の竈門炭治郎(以下「炭治郎」)達かれらが所属している組織その敵役などを採り上げて見たいと思います。

炭治郎は、自身の特長として、「鋭い嗅覚」、「諦めない粘り強さ(克己心)」、「鬼にも同情する優しさ」などを持っていますが、
これらは、炭治郎個人に付随している「人的資産」と言えますね。

彼が故郷を離れて所属した「鬼滅隊」の同期の「我妻善逸」は聴覚と俊敏さに優れ、「嘴平伊之助」は「鋭い野生のカン」など、それぞれ個性的な特長を備えていますが、これも彼ら自身が持つ「人的資産」ということになるかと思います。

 なお、彼らの「人的資産」を、鬼滅隊という組織の中で、他の隊員も共有できるスキルに変えようとする場面や、そのスキルを取得するための訓練などの場面は(「育手」という教育制度や「承子」という徒弟制度は出てくるものの)あまり見かけなかったので、

「人的資産の構造資産化」という知的資産経営でよく見られる手法は、少なくとも炭治郎たちの特長には当てはまらないということになるかと思います。

 一方で、「鬼滅隊」という組織は、当主(産屋敷)を頂点に、「柱」などの階級構造と、それぞれの階級に至るための訓練や判断基準を備えているところ、
また、戦闘部隊だけでなく、補佐する「隠し」などの部隊や武器を製造する鍛冶屋組織などのバックヤードの部署を持っているところは、現在の企業などの組織とさほど変わらないですね。

 また、通信手段や情報の秘密保持などの仕組みも(漫画ならではの設定ですが)備えている点も含めて、組織として持つ「構造資産」は作品の中にも見ることができます

また、組織外とのつながりという点では、鬼殺隊に助けられた人々が運営する「藤の花の家紋を持つ家」や、鬼殺隊の運営に必要な財をなすうえで関係した人々などは、鬼殺隊という組織が持つ「関係資産」ということになるかと思います。

 逆に、敵役である鬼側をみると、それぞれの鬼が人間な持ち得ず、かつ互いに異なる能力を備えており「十二鬼月」などの階級制を持っているが、鬼同士はお互いに敵対することが多い(頂点の主人にしか従わなず、互いに連携するのも主人の命令があったときに限られる)ところなどをみると、「人的資産」は非常に強く、構造資産も一応あるが関係資産はほtんど持っていないというところではないかと感じます。

 鬼側と比較すると、鬼殺隊という組織の強さは、主人公たちの個性的な人的資産に多くを負いつつも、ストーリーの中でも重視されている「人との繋がり」などの構造資産や関係資産維持・強化する意識を持っている所にあるとも言えそうですね。


3.自社の知的資産を人気の物語との比較から確認してみる

他の経営・マネジメント手法の視点から、鬼滅の刃やワン・ピースなどの人気漫画を解説する記事は、私も何度か目にしましたが、
上記のように知的資産経営の視点から見ることも同じように可能かと今回改めて感じました。

自社の知的資産を可視化し確認する際に、自分の好きな物語、あるいは世の中で人気の物語などの登場人物、組織、そしてストーリと比較して見ることも、共通の話題をベースとして進められるため、ゲーム感覚で試してみるのも一興と考える次第です。

 あなたは、職場などで映画や漫画などをネタにして議論をした経験はお持ちでしょうか。

【今日のまとめ】

・「鬼滅の刃」は海外でも未だに根強い人気を持っていると、最近感じる機会を得た
・色々なマネジメント視点から、人気の漫画や映画の魅力を解説する記事はよく目にしますが、知的資産経営の視点からも同じような検討が可能と感じる
・自社の見えにくい知的資産の可視化と共有において、人気の漫画や映画など共通の話題をベースに、それらのコンテンツが持つ魅力を知的資産の分類を通じて見てみることも面白いのではと考える次第です

 最後までお読みいただき、誠に有難うございます(^o^)

この記事がいいなと思ったら、「いいね」やツイートをよろしくお願い申し上げます(*^^*)

#鬼滅の刃 #知的資産経営 #鬼と鬼殺隊の比較 #ビジネス #漫画 #アニメ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?