パラダイムシフトを使ったセラピー
世の中には、「ものの見方」が大きく変わる瞬間があると言われています。これが、いわゆる「パラダイムシフト」です。例えば、「7つの習慣」でも触れられているように、私たちが経験する出来事(刺激)と、その出来事に対する反応の間には「選択」が存在します。そして、その選択を通じて、私たちは主体性を発揮し、自らの行動を選び取ることができるのです。
しかし、現実にはこの主体性を十分に発揮できない人も少なくありません。刺激に対して、常に同じ反応を繰り返す人がいるのです。こういったタイプの人々は、長年培ったパターンに囚われ、そこから抜け出すことができず、新しい視点や行動を取ることが難しい場合があります。この状態では、変化を起こすことが非常に困難です。
刺激と反応のパターン
例えば、長い間「自分は価値がない」と感じている人がいるとしましょう。彼らは、何か小さな失敗や批判的な言葉を受けると、それをすぐに「自分はダメだ」という結論に結びつけます。そして、その結論からさらに自己否定的な行動や感情に進んでいくのです。このような自己評価が低い状態では、新しい視点を持つことが難しく、また、自分を改善するためのエネルギーを持ちづらい傾向があります。
エモーションフリーのアプローチ
ここで登場するのが、私が開発した「エモーションフリー」というセラピーです。エモーションフリーは、従来のセラピーと異なり、精神力に頼るものではありません。エモーションフリーでは、まず「刺激」に対する受け取り方を変えていきます。これにより、今までのように自動的にネガティブな反応をしてしまうパターンを自然な形で修正することができるのです。
例えば、先ほどの「自己否定」の例を使いましょう。このケースでは、失敗や批判を受けた瞬間に「自分は価値がない」と感じるという強い反応があります。エモーションフリーでは、この「感じ方」を緩和し、新しい学習を身体に組み込むことで、反応自体を変えていきます。結果として、同じ刺激を受けても、過去のように自己否定に走ることなく、より楽で穏やかな反応を選択できるようになるのです。
無意識の選択が持つ力
エモーションフリーの大きな特徴の一つは、「無意識的に選択を変える」ことです。一般的なセラピーでは、クライアントに意識的な努力を求めることが多いですが、エモーションフリーでは無理に意識的な選択をさせるのではなく、自然な流れで心地よい選択ができるように導きます。
たとえば、ストレスを感じやすい職場での人間関係に悩んでいる場合、エモーションフリーを使うことで、無意識のうちに人との関わり方が変わり、結果的に職場の人間関係が改善されることがあります。このように、選択が無意識に近づくことで、無理に変わろうとするストレスが減り、変化が持続するのです。
変化の事例
ここで、実際にエモーションフリーを使った事例を一つご紹介します。ある女性は、会社の同僚との関係に強いストレスを感じ、毎日出社するのが苦痛でした。彼女はエモーションフリーを試してみたところ、驚くほど早く、同僚との関係が改善されたのです。彼女自身は特に大きな努力をしたわけではありません。ただ、エモーションフリーを通じて、無意識に同僚への接し方が変わり、結果として周りの反応も変わったのです。このような変化は、通常のセラピーではなかなか得られにくいものです。
エモーションフリーの広がり
エモーションフリーはまだ多くの人に知られていない技法です。しかし、その効果は既に多くのクライアントに実感されています。私たちが目指しているのは、この技法が広く普及し、誰もが日常生活の中で自分を解放し、より楽に生きられるようになることです。
エモーションフリーは、一度身に付ければ、日常の様々な場面で活用することができます。ストレスを感じたときや、不安になったとき、特別な道具も場所も必要なく、自分自身で問題を解消できるのです。その効果は一時的なものではなく、持続的な変化をもたらします。
まとめ
パラダイムシフトとは、ものの見方が根本から変わることを指します。エモーションフリーは、まさにこの「見方の変化」を引き起こすための強力なツールです。刺激に対する反応を変えることで、選択肢が広がり、自分にとってより良い行動や感情を自然に選び取ることができるようになります。このセラピーが、より多くの人に届き、変化をもたらすことを期待しています。
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