ワークショップって何だろう(3)勉強してみて分かった「WSとラーメンの共通点」
先週末、まるまる3ヶ月にわたって受講してきた、青山学院大学 社会情報学部「ワークショップデザイナー育成プログラム」第23期の全課程が修了しました。
いや、もう、通ってよかった、と言わざるを得ないです。授業料**万円、はっきり言って安い。コスパめっちゃいい。
期待以上にたくさんの知識・理解・学問的メソッドに触れることができ、たいへん勉強になりました。加えて、やっぱり、たくさんの魅力的な人々と出会えた事も、すごく嬉しいです。
さて、実際に、山本ノブヒロはこの三ヶ月で何を勉強したのか、というのを、改めて思い返してみたいと思います。
___________
■■何を勉強していたのか
学科…というか講義を「受講」してレポート出すようなことと、「実習」とがあったんですよ。
理屈を受講して、そこで聞いたことを踏まえて、じゃあWSつくってみよう、と。あなたはWSをつくれますか(作・造・創)、を実際にやってみて、それをひたすら皆でフィードバックしあう、という作業をしてました。
実習では「大人向けのWS」と「子供向けのWS」をつくりました。
大人向けはオトナどうして互いに体験し、意見を言い合えるんですけど、子供向けは、実際に小学校で実施させていただいたんですよ。たいへん有意義な体験でした。いやぁ、子供、めっちゃ大変だけどめっちゃ面白かった。
■■ いちばん勉強になったこと の、ざっくり要約
WS的な手法の「学習そのものの手段」としての有効性も実感できたのですが。それよりも一層、「学習者の姿勢、学習者の基礎体力」にはたらきかける効果がとても高いのですよね。それを、体感して、確信しました。
そしてある程度「言語化」できるようになりましたね。
いま文科省が(現状においては、ワタシは相当眉唾に捉えていますが)声高らかに叫ぶ「アクティブラーニング」にも通ずるところがあります。学校の勉強、教科教育に対する姿勢を強めることにも活かせるかもしれない。
能動的なLearnerになってもらう為の仕掛けを考えれば考える程、WSのプログラムデザイン、ファシリテーションの技法と共通のものである気がします。
これはオトナにとっても大事なことです。
オトナになっても、なんだかんだで、いろいろな事を学ばなければなりません。新しい職能だったり、家族が増えたときの付き合い方だったり、世の中の変化に対応するためだったり。よりよい人生送るためには、やっぱり、あたらしいことを覚えていく必要がある。
いい大人になってから、スムーズに学ぶ為には、やっぱり定期的に、効果手的に、WSを用いるのがよさそう。
■■ ワークショップってなに?、を言語化してみる
じゃあ、具体的に、WSて、どんなものなのよ。
…を語るとき、言い訳じゃないんですけど、一言でサクッとは表現できないんですよ。
敢えて頑張って言語化すれば、
「講義とも、授業とも違う、でも遊びやスポーツとも違う、
ワークショップ的な要素、を持った、作業・活動に取り組むこと」
だと思うのです。
…そうなんです。
自分で書いておいて何なんですけど、[ワークショップ的な要素]について具体的に触れなければ、何も言えないんだな、という事を実感しました。はい。
これ、冗談抜きで、「ラーメン」の説明するのに似てるんですよ。
ラーメンってスープの種類もスタイルも、複数あるじゃないですか。塩も味噌も醤油もラーメンだし、つけ麺もラーメンの部類に入っている。
でも、ある程度「ラーメン的な要素」を満たしているかどうか、と、「うどんやそば、スパゲティなど他の麺類とは違う」ことが、ラーメンの定義だと思うんですよね。でも、正直、それをサクッと言語化できるひとは、少ない。
「ラーメンとは、うどんともそばとも違う麺類、です。」
は、説明になってない。ただの言い訳ですもんね。
でも「ラーメン」のすごいところは、一般教養として成り立っているところ、なんです。おそらく日本国民おおむね全員に、「ラーメン」は概念として共通認識が持たれている。
WSというコトバも、似たような構造をもっているのですけど、まだぜんぜん「一般教養」ではないんですよね。
でも、専門家や教育・研修業界関係者のあいだでは、おそらく共通認識を持って語られているのですよ。たぶん。
WSも、ラーメンくらいの一般教養になってほしいですねぇ。。。。。
というわけで(どういうわけだよ)次回は、「いったい何をどうすればワークショップ的なのか」について、【講義や授業、遊びやスポーツ、との比較】をすることで、具体的に書いてみたいと思います。