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【勝手に人生相談 No.424】自己肯定感が低い娘 ( 和歌山県・60代女性)

▼ご相談内容▼

35歳で介護の仕事をしている娘がいます。

自己肯定感がとても低く「結婚もせず、何の役にも立っていないから早く死にたい」とよく口にします。

皮膚が弱いなど体調のつらさもあり「生きることがしんどい」と言うのです。

でも何とか前向きに楽しく生きてほしい。

親としてどうアドバイスしたらいいでしょうか。

和歌山県・60代女性

▼やまのぼ回答▼

 あなたが、娘さんにどうアドバイスしたらいいのかを考える前に、あなたご自身が、アドバイスを受けるべきでしょう。

 一見いっけん、娘さんの自己肯定感の希薄さなのですが、その原因は娘さんではありません。根本的な原因は、あなたの娘さんとの接し方が、一番の原因だと思います。

 はっきり言って、あなたにスポイルダメにされた娘さんが可哀そうです。

 極端なことを申し上げれば、虚弱体質になったのも、あなたの甘やかし過ぎが原因かもしれません。

 冷静に考えてください。娘さんはすでに30歳にもなっておられるのですよ。子どもさんのような、駄々っ子に自己肯定感など、要求する方が無茶なことです。

 まず、あなたと娘さんの関係の有り様から、変えるべきだと思います。多分、あなたは娘さんが、転ぼうとしたときなど、いらぬ頑丈な杖を用意されるでしょう。

 「死にたい」と聞けば、狼狽うろたえて、かける言葉も失うほど、あなたの対応ぶりに問題があります。もっと、泰然自若しているべきです。

 言葉で説き伏せるのは、なかなか困難なことです。

 あなたは態度で示すことです。娘さんは、あなたの一挙手一投足を敏感に感じ取っているのですから。

 皮肉にも、娘さんの甘えに、生真面目に応えるあなたが、今日こんにちの娘さんを創ったのだと思います。

 娘さんを自信あふれる娘さんにしたいなら、あなたがしっかりとした生き方をすることです。

 言葉など無力です。あなたは、日常の態度でしっかりと、前向きで楽しく、自律した女性像を示すしかありません。

 子は親の言うことは、あまり聞きませんが、言動はとてもよく真似るものです。

 


▼次回のご相談予告▼

 次回の【勝手に人生相談 No.425】秋田県・30代女性のご相談です。「余命1年の母を支えたい」を、予定しております。

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