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「ドライフルーツギフト」で考えていること

※この記事は、私の頭の中のゴチャゴチャを書いた備忘録メモです。生産性は高くないですが「こんなこと考えてるのね」程度にお読みくださいませ。

今度、ショップで「ドライフルーツを贈れる券」を販売しようと計画中。贈り先は、児童養護施設。

理由はとても個人的なこと。
私が児童養護施設の子達と育ったこともあり、事業を通して恩返しをしたかったから。当時はよくわからなかった、彼女たちの置かれている境遇が。

でも、大人になり事情がわかるようになり、それを踏まえて思うのは、そうした子ども達を応援したいということ。そして、施設の子ども達と繋がっていたいということ。

そう思ったのは、私の生い立ちにある。

私は、(あまり変わってないけど)人付き合いが下手で、友達とうまくなじめなくて、廊下に座ったり学校サボったりしてるような子だった。

典型的女子とは話が合わず、団体行動も居心地悪くて、普通にしてるだけで「生意気」といじめられる。
男子に交ざりドッジボールしてる時だけが楽しかったけど、そんな私を面白くないと思う女子も多かった。

そんな中、女子で一緒にいてくれたのが、児童養護施設の友達。
彼女たちは、私に似ていてクラスに馴染めない子も多く、一緒に学校をサボったりしていた。

手にタバコの火傷が何個もあったり、毎年のように苗字が変わっていた子もいた。でも、私は当時、それは転んで擦りむいた擦り傷のように、自分でケガしたものだと思っていたし、苗字が変わることがどういうことなのか、よくわかっていなかった。

よく施設へ遊びにも行った。交代でお風呂の日があったり、講堂やホールがあったり、大きな部屋にみんなのベッドが並んでいたり。

当時はよくわかっていなかったけど、彼女たちは理由があって両親と離れてみんなで暮らさなければならなかった、ということは、幼いながら理解していた。

高校で学区外へ行くまで、幼稚園~中学まで幼馴染として一緒にいてくれた。高校進学後、彼女たちとは疎遠になってしまった。

でも、起業するにあたり、自分の過去を振り返る中で、彼女たちの存在は寂しかった私の幼少期を支えてくれていて、彼女たちのような子たちが日本中に沢山いると思うとモヤモヤしてしまった。

養護施設側にとっては、金銭的な寄付が一番現実的でありがたいのだろうけど、それ以外で何かできないだろうか、とずっと考えていた。

開業前、私はある起業相談へ行き、漠然とこんな相談をした。
「児童養護施設の子達が、横のつながりや、社会との繋がりを持つことができるビジネスがしたいです。でも、どういうモデルにすればマネタイズできるかまだ考え中で・・・」

すると、相談員の方はこう言った。
「そういう分野であれば、ビジネスじゃなく、CSRですよね。施設や子どもからお金は取れない分儲からないでしょう。本業としては厳しい。やるとしたら寄付を募りNPOじゃないですか。」

当時、ノウハウが全くなく想いしかなかったから、そうなのかと思っていた。本業がしっかり収益化できるようになったら、CSRのようにやるか、寄付金や補助金でNPOをやるか・・・そう思っていた。

でも、果たして本当にそうなのだろうか。という疑問がずっとある。

児童養護施設だから、守られるべき弱い存在で、何かを与えられる側の人間なのだろうか。彼女たちは何もできないんだろうか。

これは、ずっと「援助対象」とされてきたアフリカの人達に抱いていた私の感情と共通している。彼女達は弱くて、途上国が物資や金銭を送り、ただ受け取るだけの人達なのだろうか。

私はずっとそうした構図に疑問があった。

確かに、社会の構造的に「支援対象」とされる場合が多いけど、そこで生きる人たちはそうした社会でも生きているわけで、なんなら「支援する側」とされる人たちより厳しい環境で生きてるんだから、生命力もサバイバル力もある、生きるパワーのある人たちなんじゃないだろうか。

だから、私はソラシスとして、オカ田村亜樹子という人間として、アフリカの人達とも、日本の施設で暮らす若者とも一緒に営利な何かを生み出すことってできないんだろうか。作り出す製品やサービスを通し、そうした”生きる力”を手に取る方へ循環させることはできないだろうか。

そんなことをグルグル考えている。

そのためには、まず私のビジネスの基盤をつくらないと何もできない。

今の自分の事業範囲の中で、今施設にいる子ども達へできることは何だろう。
彼女たちと社会の大人たちが繋がりを持てることがないだろうか。

それで思いついたのが、ショップ内に「施設へドライフルーツ(こどもに人気のパイナップル、マンゴー)をプレゼントできる券」を設けること。

施設に暮らす子ども達に何かしたい大人って、世の中には沢山いると思う。特に、ソラシスのお客様はそうした意識の高い方が多く、そうした問題にもアンテナが立っている。でも、そうした施設が身近にいなかったり、どう接したらいいかわからなかったりする。

そこでソラシスがハブとなって、そうした施設、そこで暮らす子ども達と繋がりを持ち、ドライフルーツを届けることで、施設で暮らす子ども達が「閉ざされた世界の存在」ではなく、もっと外との繋がりを持てるようになれたら、と思う。
(施設側に相談なんだけど。)

まずはドライフルーツを届けさせていただいて、私が施設を訪れる機会を増やし、施設やこども達のご用聞きとして困りごとを聞いてみる機会を増やそうと思っている。

贈り主の方が、贈って終わりではなく、このメニューを購入いただくことで何かを求めているのか、をモデルに組み込んでいきたいので、もしこれをお読みの方で、施設へドライフルーツを贈りたい方がいたら、記事へのコメントでもツイッターDMでもいいので、何を得られたら嬉しいか(情報なのか、繋がりなのか、他のものなのか)アイデアを聞かせてくださるとうれしいです。

もっと自分自身が力をつけたら、高校生の施設の子をバイトとして雇い一緒に商品開発をしたり手伝いをお願いしたりもしたいし、アフリカとのイベントの際にも参加し外の世界を知って欲しいと思う。彼女たちの社会との接点になれたらと思う。

取っ散らかったアイディアばかりだが、まずは自力をつけるために、今やれる範囲でコツコツ。そして、事業を通しアフリカや日本の若者たちをエンパワメントできる人になっていきたい。

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おかたむらアキコ
いただいたサポートは、私の地元(宮城県仙台市)の児童養護施設へ寄付させていただきます。