ぼくのランニングクロニクルズ 〜伊豆トレイルジャーニーaround28K 〜(その2)
当日の朝は、そんなに早起きをする必要なかったのだけれど、だいたいいつも通りの5時に起床。weathernewsで天候をチェックして、もう一度ウェアを見直してみました。暑いとまでは言わないけれど、風もなさそうだし、ちゃんと走れるなら(自問自答w)半袖Tシャツで良いかな?という感じ。短パンは、毎回同じ色なので、昨夜準備していたものとは別のものに変更しました。
テーピングを貼ってから、脚全体と胸とお腹にワセリンを塗って、レースで着るTシャツは現地駐車場で着替えることにして、お出かけウエアを着用。
持っていくフラスクに水を入れて、だいたい準備万端。さてさて用意していたおにぎりを食べよう。思っていたより早めに仕上がってしまったので、慌虹の郷の駐車場へクルマで移動。多少の時間もあったので、景色を楽しみました。
虹の郷の駐車場
そして、シャトルバス。バスは9時出発でスタート地点の仁科峠へ移動しました。約40分とのことで、車内は静かでのんびりとしたバス移動という感じで、うとうととしているうちに到着しました。
スタート地点の仁科峠へ
スタート地点は、ロングの選手のための第2エイドにもなっていて、すでに70kロングの選手は何人か通過している様子。ここまでですでに40k近く走っていてあのスピード。いつまでたっても”なんちゃって”ランナーなぼくには、まったくわからない別次元です。
エイドに到着する選手たちを見ていると、鏑木さんと大会プロデューサーの千葉さんがMCをやっていて、鏑木さんが選手にインタビューをしたりしています。エイドに入ってくるなり水の補給。補給食を口にする人はほとんどおらず、またたく間にスタートして行きます。NHKのグレートレースでよく見るシーンを、まさにナマの臨場感を持って体験。
ここまですでに40k走ってきているのに、いやいやすごいですね。
千葉さんのMCでは、過去最高の気温で、ロング70kトップ選手の水分補給も過去に例のない補給量。28kの選手も汗をかき過ぎないようにロングパンツやタイツなどは見直して、水分も多めに持ったほうが良いとのアナウンス。
でも様子を見ていると多くの選手はすでにウェアも着用しているし、その場でタイツを脱ぐなんてできませんわ。水分を持っていくと言っても、手持ちがなければ対応が難しそうな感じでした。
ぼく自身用意した水分は1Lでジェルが6本程度。しまったなあ、ポカリをクルマに置いてきてしまった。28kは無補給レースなので、脱水症状が心配、これも含めて自己責任、想定が甘かったなあ。
気温上昇は天気予報でわかっていたので、薄着のつもりで準備をしてきていたので、その点はよかったけれど、問題は水分。チビチビ補給しながら持たそうと思いました。
ところが、大会のスポンサーさん”ダイトー水産”さんが、”オレは接種す”の提供申し出があったとのこと。ありがたや!
28kの部スタート
28Kはウェーブスタート。3分ごとにブロック順にスタート。お祭り気分な感じで気持ちは盛り上がります。いつも忘れるランニングウォッチのスタートボタンを押し忘れは今回はなくスタートできました。
ちょっと下るとすぐに上り。しばらくはロードでしたが、すぐに稜線を通るトレイル区間へ。なんですが、いきなり階段を上る。上りの階段キライなんですよ。。。
上りも下りも階段が多くて、しかも段差が高かったり広かったり。チビなので歩幅もないし、リズムも取りづらい。その後も階段が多くて、前半はまだ体力があったので良かったのですが、後半はもう足が上がらないし、苦労しました。美しい景色とは裏腹にキツイ、このギャップもトレランの魅力ですね!と言い聞かせながら進みました。
最初の10kくらいは、それなりに走れていましたが、段々と脚に力が入りきらない感じ。70kのエイドのある土肥駐車場に着いて、28kの人は通貨ですが、ある意味ポイントではあるので、ここでジェルを補給。ついでに富士山仮装の人と記念撮影w(写真はありません)
この辺りで、足攣り対策で最初の芍薬甘草湯を飲もうとパンツのポケットを探りましたが、あれ?、ないかな。。。ザックのポケットだったかもしれない、と探ってみてもジェルしか出てこない。おかしいなあ。どこに入れたのだったかな?
まあとりあえずは、ジェルにもミネラルが含まれているからそれで凌ぎましょう。
まだこの後も上り。達磨山山頂に着きました。誰もが言いますが、まさにThe ITJ眺望。天気がめちゃめちゃよくて、更に寒くなくてよかった、この時ばかりは心からそう思いました。
その後、達磨山高原レストハウスだったのか、トイレに寄り、手袋落としそうだなと思っていたらやっぱり落としてきました。
この後も上り下りはあって、登りの階段はほんとうにつらい。痙攣しそうな気配。このままではやばい、芍薬甘草湯を本気で探さないと、というわけで立ち止まって、ザックを外して、ポケットを点検をしているときに、
「あっ!」
今朝出発の時に土壇場でランニング用の短パンを変えたんだった。昨夜準備の時に今朝吐かなかった方の短パンのポケットに芍薬甘草湯を入れていた、しまった、こんなのばっかり。。。
というわけで、物忘れかなり激しめ。
あきらめがついたので、持ってきていたジェルを総動員して、水分は不足しそうなのでチビチビと。学習能力の欠如。忘れんぼな性質は変えられないので、チェックリストを作るとか、予備を持つとか、もう一度対策をきちんとしないと、もっと長い距離に挑戦したり、あるいは天候が不順だったり、いろいろなアクシデントへの対応ができなくなってしまう、そんなことを考えていました。
脚の痙攣は、ふくらはぎとかじゃなくて、太ももの方がちょっとあぶなそう、起きそうなのをだましだまし、少し長めのロード区間、そして未舗装の林道。走れると言えば走れるけれど、調子に乗ってしまうと危ないな。と思っている矢先に右足をグネってしまい、思わず立ち止まって悶絶。両膝に両手をついて、痛みに震えていると、何人もの方が声を掛けてくれました。
「だいじょうぶです、がんばりまーす」と言いながら、右足を引き引き歩き始めました。こういう声掛けは本当にうれしいです。
またしても捻挫
未舗装の林道は、轍があって石も多い。元気な時ならそれほど問題なく走れるのですが、右足首はちょっとの加減で痛みが走るし、「だから注意しろっていうのに」「気を抜くからこうなるんだ」と自分自身に文句を言っていました。だんだんと痛みは和らいでいきます。少し走ってみると走れる感じ。道に凸凹がなければ、大丈夫かな?と思うと、大腿四頭筋が攣りそうになります。立ち止まってマッサージをすると少しマシになる。
そんなことを繰り返しながら進んでいくと、林道でないトレイル区間に入りました。この先はずっと下りのはず。かなり抜かれてしまったけれど、少しでも挽回できるかな?と木の根に注意しながら進むとシングルトラックへ。
痛めた右足も、気をつけていればなんとか走れる、このままうまくいけるかな?と走っていましたが、再び右足に激痛。またしても両膝に両手を付いて悶絶。「あーちくしょう」
「もう、なんでっ⁈」
「気をつけろって言ってるのに!」
自分に悪態つきながら、歩き始めて、痛みが和らいでから、走り出しました。
後ろからランナーの足音が聞こえてきます。出来るだけ邪魔にならないようにと道を譲りました。
「すみません、グネッちゃって走れなくて」
「もう少しでロードに出ますよ、それでトレイルはおしまい、そこから残り2km!がんばりましょう!」
「ありがとうございます!」
前後にも何人ものランナーに追い抜いてもらいました。
70kの選手が多いですが、みなさん声を掛けてくれます。
ぼくも、都度「ガンバです!」と声を掛け返しました。
ラストはロード、温泉街のゴールへ
ロードに出て、あと2kという言葉を支えに、走り続けました。ぼくから見たらすごい勢いでラストスパートで追い抜いていく70kの選手がいました。
だんだんと街が近づくように景色が変わり、沿道で応援してくれる人も増えてきて、自然とピッチが上がりました。あれ、まだこんなに走れる余力があったんだ?缶入りのアルコールドリンクを持って赤い顔をした4〜5人の男性グループも応援してくれていました。温泉街ならでは、です。
上り坂!ゴールは近い!スピードを緩めるな!
応援の方も一気に増えてきました。
最後は、階段を駆け下って短い橋を渡り、もう一度坂を上がって左に折れてゴール。
前のランナーは、70kの人で友人同士なのか2人並んで讃えながらゴールをしていました。
いいなあ、その様子を後ろから見ながらゴールへ。
すでに表彰式が始まっているようでした。
温泉街に帰ってくるって良い大会です。
もっと強くなって帰ってきたいと思わされる大会でした。
追記
来年ももう一度走りたいですね。
できれば70kの部。
それを目標にがんばろうと思いました。
答え合わせは後日!😊
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?