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サッカーが大好きだったあの頃
多分3,4歳の頃だったと思う。初めて買ってもらった漫画はキャプテン翼で、小さい頃いつも片手に小さいサッカーボールを携えていた。
兄がいることから、小さい頃好きだったものはほぼ兄の影響だったにも関わらず、何故かサッカーだけは違っていた。今となっては確認する手立てはないのだが、一応念の為、隣の部屋にいる母に聞きに行ったが覚えていないとのことだった。だよね。
小学生の夏休み、店番をしている父のところに行き、(実家はお豆腐屋)6畳ぐらいの部屋の端っこに立って、父が投げてくれるボールを私がゴールキーパーになって受け止める遊びが大好きだった。
学校外のサッカースクールにも通っていて、男女混合のチームで試合に出ることがあったり、学校の授業でみんなの前でドリブルのお手本になるほど上手かった。
1993年、中学3年生のときにJリーグが開幕しテレビ放送された。
父と一緒にワクワクしながらテレビに釘付けになった。
Jリーグのチームで好きになったのは鹿島アントラーズ。
一度も試合を見に行くことはなかったけれど、どうしても鹿島アントラーズのスタジアムに行ってみたくて、休みの日に父に車を出してもらい、スタジアムと鹿島神宮へ、父と母、私の3人ででかけた。そういえば、あれが父との最後の遠出だったように思う。
そのときに買ったキーホルダー。
何度引っ越しをしても、無くさずに持ち続けている私を褒めてあげたい。
その年の10月、初のワールドカップを目前に迫った対イラク代表戦。
連日、夜遅くに放送されていた試合を興奮さながら見ていたせいか寝不足気味で、最後のイラク戦が残っていたけれどワールドカップ初出場は確定だろうと高をくくり寝てしまった。
でも、朝起きたら悲劇は起きていた。
ロスタイムで同点に追いつかれ予選敗退を期してしまった。
今でも、ゴン中山がベンチで崩れる倒れる姿がありありと覚えてる。
サッカーを観なくなったのはいつからだろう。
多分、中村俊輔が代表からいなくなってからのように思う。
今も全く見ることがなくなったんだけれど、数日前に「note」に高速コミックビューアが登場したのと同時に、キャプテン翼が無料公開された。
久しぶりに読んだキャプテン翼は、こんなにも泣ける漫画だったけ???と思うほどに、幾度となく涙がこみ上げるシーンばかりだった。
争い戦いながらサッカーの名のもとで調和し成長しあっていく尊さに泣けてきたのかも。無料分全部読んじゃったから夏休みに向けて買おっと。
— サーシュ (@canonsktm) July 28, 2019
キャプテン翼 オフィシャルhttps://t.co/L4aj2aLr9o
3時間ぐらいずっとキャプテン翼読んでた。
サッカーのことを考えるなんていつぶりだろうか。そんなときに、さらにビックニュース。
メルカリが鹿島アントラーズの経営権を取得し新オーナーとなった。
テック企業がスポーツ界に参入するが当たり前になってきた昨今、楽天の本拠地のスタジアムではキャッシュレス化が行われるなど、鹿島アントラーズでも新しい取り組みが期待されるのだろうから、相当遠のいていたサッカーに少し興味を持ちつつ、そろそろサッカー観戦に行ってみたい気持ちになってきた。
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やっぱり文章を書くって面白い。
サッカーのことを書こうと仕事帰りに思い書き始めてみたら、父にボールを投げてもらった遊びのことを、ボールの手触り、大きさ、豪速球で投げてくるボールの速さなど、映像とともに思い出された。
脳は記憶している。ただ思い出せないでいるだけだ。トリガーさえあれば引き出せると10年ほど前に読んだ「海馬」の通り。
仕事帰り、なんとなくまた読みたくなって「海馬」を買ってきたんだけれど、まさか書かれていることそのままの状況が起きると思っていなかった。
30歳になる直前にこの本を読み、記憶というものに対して興味を深堀りしていったから、あれから10年ほどで私の知識はどれだけ付いたのか読むのが楽しみだ。
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