交通事故から1年3ヶ月【子どもの言葉】
お兄ちゃんの言葉
私が、退職を決意した時、お兄ちゃんにも
伝えた。この1年3ヶ月、お兄ちゃんが、
こんなふうに考えてくれてたんだと
知ることになった場面を振り返る。
1.退職を決めた
塾の帰り道、車の中で、2人きりの時間。
ゆっくり私から話し始める。
私
『退職することに決めたから。』
悩んでいるとかではなく、
決定したことを伝えた。
お兄ちゃん
『やっと決めたんだね。』
私
『本当は辞めたくなかったけど•••。
出来れば働きたい。
でも、今は無理って、
働けないってわかったから。退職する。』
お兄ちゃん
『ずーっと、なんでmamaは、
自分を削っていく道を選ぶんだろう。って
思ってた。
3ヶ月休んで復帰した時も、早いと思ってた。
短くても1年は休むべきだと思ってたよ。』
私
『えッ、そうなの?
すごい考えてくれていたんだね。
えーっ、なんで、その思い伝えてくれなかったの?』
お兄ちゃん
『仕事復帰に向けて必死に諦めずに頑張っているmamaには、言えなかった。
言ったら頑張りを無駄にしてしまうと思ってた。
今までmamaは、迷路にずーっといたけど、
ゴールまでのパーツが揃ってやっと脱出することができたね。
壁に当たっては、少し休んで•••。
また復帰して•••、を何回もを繰り返して、
やっと退職の道を選んで、
mamaは、迷路から、脱出できたね。』
2.迷路から脱出
こんなふうに子どもが考えてくれていたなんて
全く知らなかった。
迷路から、脱出か•••。
すごい表現だな。
たしかに
退職を決意するまでこの長い道のり(葛藤)
、パーツが揃うまでの過程だったのか。
今までの経験1つ1つに意味があって、
ゴールに辿り着くまでには
私には必要なパーツ(経験)だったんだな。
子どもが言うように
脱出できて良かった。
3.余裕がなかった
約1年前を振り返ってみても、
自分のことで精一杯で、子どもが
心配して、なにを思ってくれているかなんて、
考えたこともなかった。
こんなふうに考えてくれていたんだなぁ。
私には、話を聞く余裕は全くなかった。
4.脱出できた
1年3ヶ月かかって、迷路から脱出できて
この選択は、良かったと思っている。
苦しい、道のりだったけど、
今、私は次に進もうとしている。
新たな道を進む時は、気持ちにゆとりを持ち、
家族の思いも聞いて、進んでいきたいなと思う。
夫だけではなく、子どもたちにも、
たくさん心配かけてきたから、
苦しい道はもう選択しない。
自分を大事に進んでいきたい。そう思えた。
5.おわりに
いつのまにか、対等に話ができるくらい、
お兄ちゃんが成長していた。
状況を把握していて的確な表現だなと思った。
そして、私には思いつかない言葉だった。
子どもの成長を感じる場面でもあった。
これからは家族の思いも聞き入れて、
進んでいきたい、そう思えた。