第36回 光る君へ|うっかり道長
空のような青がお好きな中宮様、
帝からのご寵愛を受け、子を宿したこの回で、
きっと青の着物姿の中宮様が見られる!と
期待してましたよ♪
このような演出、とても素敵です。
着物だけでなく、これまでと違い
前髪などもスッキリされ、
メイクも顔色が冴え、紅も濃い色で、
愛される幸せな女性になったと・・・
この変化も視聴者を楽しませてくれます。
ちょっと残念なのが、
「そんな中宮様に帝もますます・・・」
と匂わす場面はありませんでした。
産まれたばかりの皇子との初対面も、
帝にとっては4人目の子とはいえ、
嬉しそうというか、控えめな表情で、
出産した中宮様のお身体を労わるような
セリフもありませんでした。
出産シーンでは、皆、たいそう盛り上がりました。(語弊?)
(まひろの記録)
「・・・、祈祷僧たちは中宮様に取り憑いているもののけどもを、よりましに駆り写そうと、限りなく大声で祈りたてている。南には高貴な僧正や僧都が重なり合うように座り、不動明王の生きたお姿を呼び出して見せんばかりに、頼んだり、恨んだり。皆声が枯れ果てているのが、尊く聞こえる。
頭には邪気払いの米が雪のように降りかかり、萎んでしまった衣姿がどんなに見苦しかったことか、あとになると可笑しくてならない。」
・・・まことに、可笑しいかぎりでございます。
大変、異様な光景でございました。
鬼気迫る、大騒ぎな出産でした(外野が)。
どんがらがっしゃーん!
「みちながー!」と叫ぶ巫女、
皆の有り様にドン引きの右大臣殿、道綱殿、、、
権力者の力を存分に生かした、
御嵩詣なんて序章にすぎないかのような
親心の発揮ようでございました(笑)
無礼講な場では、公卿たち各々の見事な酔いっぷりが最高でした。
どこぞの女御をつかまえて、十二単の裾を数える実資殿の謎のお戯れ、あれは一体なんなんだ(笑)
(普段から本当に12枚なのか気になっていたのだ的な?)
大納言・実資役のロバート秋山氏、
光ってましたね~。
そしてすでに公卿らに馴染んでいる隆家の姿もあり、皆とともに楽しそうですが、その一方で、兄・伊周は、やはりいまだ呪詛に明け暮れていました。
まさに、「光が強ければ闇も強くなる」のごとく、
道長様はますます栄華を極め、
その存在を疎ましく思う者は、
結束し、闇を濃くします。
(喪に服した清少納言、参上!)
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まひろと道長様のひそかな関係が危ぶまれる演出もありましたね♪
その中で、、、
「まひろの背徳感を強める」あれこれが良かったです。
まひろに感謝を伝え、大切に待遇する
本妻の倫子様。
今度は、倫子様無しで
まひろと中宮様の前に子ども達を連れて来る道長様。
「こちらは藤式部、わたしの大切な御指南役ですよ」と
妹や弟に紹介する中宮様。
指南役を奪われ、悔しくはないのと左衛門の内侍に聞かれ、「中宮様が藤式部をお求めになれば、致しかないことにございます」と答えた赤染衛門。そのあとも、まひろを擁護するような発言をしておりました。
このように中宮様、倫子様、赤染衛門からの、信頼と尊敬の念を向けられながら、次回、道長様との関係を疑われ、まひろが築いたものがどう変わるか、、、。(あっちもこっちも勘の鋭い賢い女性ばかり。道長くん、気を緩めないで~!)