名城大学佐藤布武研究室

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最近の記事

災害復旧DIY 〜隙間(小)の埋め方編〜

こんにちは! この記事では複数回に分けて、災害時などに起きてしまう、建物の小さな困り事を解決する方法についてご紹介しています! 今回は建具と柱梁の間などにできてしまう隙間(小)の処理についてご紹介します。 ↓本記事はこちらの動画をまとめたものです。  動画では実際の施工を見ることができます!是非チェックしてみてください。 コーキングの種類について ・シリコン・・・比較的安く防水機能を持つ。乾燥後に塗装はできない。 ・変性シリコン・・・防水機能を持ち、乾燥後に塗装できる ・

    • 災害復旧DIY〜私たちもできる建物補修について考えよう/見てみよう編〜

      こんにちは! この災害復旧DIYシリーズでは、災害時に弱ってしまっている建物と補修しながら付き合っていく方法を紹介しています。 私たちは、大工が仕事をすることとはまた別のジャンルとして、身の回りにある限られたものを使い、プロではない方が応急処置として施工することを「まかない施工」と呼んでいます。 今回は和歌山で多くの住民と共に建物改修を実践している いとうともひさ さんと一緒に、まかない施工の魅力や可能性について考えていきます。 ↓本記事はこちらの動画をまとめたものです。

      • 感動した建築:菅野美術館 編

        こんにちは、佐藤研究室4年の澤田です! 佐藤研究室では、設計のヒントを探るゼミの一つとして、[感動した建築]の発表を行っています。 第一弾 前川國男邸 編、第二弾 松原市民松原図書館 編、第三弾 後藤昭夫藝術館 編に続いて今回が第四弾となります。まだ第一弾・第二弾・第三弾をご覧になっていない方は、こちらからご確認ください! 第四弾では、私が5月に発表した感動した建築、阿部仁史さん設計の『菅野美術館』についてお話します! ※本来、インターネット上への掲載は禁止されていま

        • 感動した建築:後藤昭夫藝術館編

          こんにちは。 佐藤研究室修士1年の大津留です。 佐藤研究室では、設計のヒントを探る「感動した建築」の発表を行っています。今回は5月に発表した「感動した建築」の第3弾です。第1弾の 前川國男邸 編、第2弾の松原市民松原図書館編も是非チェックしてください。↓↓↓ 今回、私が感動した建築である「後藤昭夫藝術館」について紹介していきます。 岐阜県関市にある、住宅街に佇む藝術館です。 この建築は、多様な光の使い方による空間の演出が魅力です。 到着してすぐに問題発生。入り口がわか

        災害復旧DIY 〜隙間(小)の埋め方編〜

          建築パースの作り方について

          こんにちは、佐藤研4期生の横井です。 今回は6年間で培われた建築パースの作り方を書いていこうと思います。 (卒業前の置き土産的に書こうとしたところ、己の怠惰さにより4ヶ月も寝かされていたことをここにお詫びします。) 正直、パースの作り方を一から十まで教えることは不可能だと思うので、パースをいい感じに仕上げる方法を中心に書いていきます(基本操作は世の中にありふれていて、そちらの方がきっとわかりやすいはず)。 ※あくまで一学生が6年間で得たざっくばらんな技術であり、ちょっ

          建築パースの作り方について

          感動した建築:松原市民松原図書館 編

          こんにちは。佐藤研究室、学部4年の磯村です。 佐藤研究室では今年、設計のヒントを探るゼミの一つとして、「感動した建築」の発表を行っています。 5月に発表した「感動した建築」についてお話します。 今回が第2弾になります! 私が感動した建築は、MARU。architecture の「松原市民松原図書館」です。大阪府松原市にある図書館で、池に浮かぶような佇まいが印象的な建物です。 それではさっそく、見ていきましょう! 感動ポイント① 大きな書庫空間 エントランスを進み開架

          感動した建築:松原市民松原図書館 編

          感動した建築 : 前川國男邸 編

          こんにちは。佐藤研究室、修士1年の白石です。 佐藤研究室では今年、設計のヒントを探るゼミの一つとして、「感動した建築」の発表を行っています。 今回は5月に発表した「感動した建築」についてお話します。 私が感動した建築は、前田國男の自邸。設計者の前川國男は、モダニズムの旗手として日本建築界を牽引しました。現在の前川國男邸は、江戸東京たてもの園に移築されています。 それではさっそく、前川さんのご自宅にお邪魔してみましょう。 感動ポイント① アプローチ 秋の落ち葉が植木に降

          感動した建築 : 前川國男邸 編

          富士見台トンネルについて

          はじめまして、名城大学建築学科佐藤研究室3年の横井悠介です。 今回は12月3日に見学させて頂いたノウサクジュンペイアーキテクツの富士見台トンネルについてお話させていただきます。 3日の午後に国立駅に集合して、能作さんの案内のもと富士見台トンネルに向かいました。 20分ほど歩いたところで、見覚えのあるのれんが目に入ってきました。 2面の大きな開口で囲われた奥行きのある内部空間は、まさにまちに現れたトンネルのようでした。 前面のガラス面には、各プレーヤーが行うお店やイベント

          富士見台トンネルについて

          生物建築舎について

          はじめまして。名城大学建築学科佐藤研究室3年の佐野朱友那です。 今日は11月16日に見学させて頂いた生物建築舎の天神山のアトリエについてお話します。 その前に、前日の15日に訪れた生物建築舎の作品、敷島のパン屋とバーグドルフ映画図書館についての話を。 15日の昼過ぎ、最初に訪れた敷島のパン屋は周辺を住宅街や公園に囲まれた中で、特徴的な屋根の形態を持ちながらも周囲に溶け込んで建っていました。遠くから見ると小さく感じた建物も、垂木のかかる軒下空間に入ると、ゆとりのある木陰の空

          生物建築舎について

          ゼミでの設計練習課題「光の箱」

          こんにちは。名城大学建築学科佐藤研究室学部3年の村上凜貴です。 大学の夏休みである8月から9月にかけて行った光の箱という課題について振り返っていこうと思います。 この光の箱では、10メートル立法にひたすらいい光の落ちる空間を作り出すもので、どのように床や壁、開口を配置することでどう光が落ちてくるのかを考えていきました。 目的として、空間の質、雰囲気、関係性などの空間構成力を養うことです。また、光の質によって、この光ではこんな活動ができるというようなイメージを膨らませていき

          ゼミでの設計練習課題「光の箱」

          新建築住宅特集 2020年9月号レビュー

          今月は、これからの間取り・キッチン特集。 これから先の住宅のあり方とは何なのか。コロナ禍の現在、都心のオフィス空間の必要性や郊外の働く場所の在り方、地方でテレワークする可能性、ワーケーションなど、職と住宅を取り巻く様々なディスカッションが散見される。 今号の建築実践は、当然ながらもっと前から企画されたものだが、現状に新たな可能性を示唆してくれる多くの建築に勇気付けられる。施主による住宅の意味の拡張と、それらを設計で後押しする建築家のコラボレーションが見られた。 「西村浩/

          新建築住宅特集 2020年9月号レビュー

          新建築住宅特集 2020年8月号レビュー

          8月号は庭特集。今月は、「次の未来に向けた庭を介した家造り」という視点からみてみたい。とすると、特徴的な3つの作品が浮かび上がる。 圧巻だったのは、「西口賢建築設計事務所:大地の家」。熱帯地域では植物の成長が極めて早く、だからこそ植物の成長速度と建築の間に、何かしらの関係性があった。一見すると構法的に弱く見えるヴァナキュラーも、実は周辺の植物資源との間の事物連関と資源を利用する人々のスキルにより規定された強度ともみることができる。ともすると、亜熱帯化する日本の住宅のあり方に

          新建築住宅特集 2020年8月号レビュー

          「住宅特集」から建築の効果的な構成を考える

          はじめまして、名城大学建築学科佐藤布武研究室学部4年 矢吹悠萌と申します。 今回は先日行ったゼミ活動、「雑誌ゼミ」の内容を紹介します。 我々の研究室では例年、雑誌ゼミを行っています。 雑誌ゼミでは、坂本一成氏ら執筆の「建築構成学」の本に倣って住宅特集に掲載されている作品を構成学的に分析を行います。 目的としては、建築作品をただ漠然とみるのではなくその作品を、構成している要素でみることで作品を比べる際の軸を身につけ、より相対的に見れるようにすることだと思います。 また

          「住宅特集」から建築の効果的な構成を考える

          読書のススメ『集落の教え100』

          こんにちは。佐藤研究室 修士1年の原裕貴です。 読書のススメということで、少ないですが、自身の経験を踏まえて、オススメの書籍を紹介しようと思います。 今回紹介するのは 『集落の教え100』著:原広司 刊:彰国社 (1998) です。 佐藤研究室では、必読書が10冊程度、ジャンルごとの重要な書籍が20冊程度指定されていて、この本は必読書の1冊になっています。 短いフレーズとセンテンス、写真で構成されていて100か所の集落を通して考えられた100の空間についての考えが

          読書のススメ『集落の教え100』

          自粛期間中のコンペゼミ

          こんにちは! 名城大学建築学科佐藤布武研究室 修士二年の原田佳苗です。 先々週〆切だった学会コンペについて、 コロナと共に歩んだ二ヶ月間を振り返ってみたいと思います。 わたしたちの研究室では学会コンペに参加することが毎年恒例となっています。 ゼミ内の3〜5人でチームをつくり、今年は5チームで参加しました。 その目的は設計力の向上だけでなく、"作り上げること"を通して、アウトプットの精度を高めるところにもあります。 今年の学会コンペのテーマは「外との新しいつながりを持った

          自粛期間中のコンペゼミ

          読書ゼミ「日本の景観」で学んだこと

          はじめまして、名城大学建築学科佐藤布武研究室修士1年 原田祥吾と申します。 今回は先日行ったゼミ活動、通称「読書ゼミ」の内容を紹介します。 我々の研究室では例年、読書ゼミを行っています。 その目的は読書ゼミを通じて知識を蓄え、建築的感性を養うことはもちろん、意見の共有・議論の場を設けることで、書籍への理解を深め、個人の興味関心の幅を広げることなど多岐に渡ります。 さて、今回の読書ゼミですが、対象の図書は樋口忠彦氏執筆の名著「日本の景観」としました。 企画を行った当時は

          読書ゼミ「日本の景観」で学んだこと