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『映画を観る』ということの完璧とリアルの狭間で【第1回シネマ宴会開催レポート】

昨日、映画上映会をしてきました。

昔のミニシアターみたいな風情で、飲み物と食べ物を嗜みながら映画を愉しむという新しい映画体験。

その名も『シネマ宴会』

酒蔵跡地をリノベーションした空間に溢れる人。そこで作られた日本酒を嗜みながら、おでんを頬張る。

薪ストーブの炎が明るく揺らめき、寒い冬でも僕らの心と体を温めてくれる。

どっしり座って映画を観る人、友達とひそひそ話をしながら観る人、プロジェクターで影絵をして遊ぶ子供、音楽に合わせて揺れてる立ち見の人、おでんを買うために目の前を何度も往復する人。

色んな人が色んな愉しみ方で映画をこの空間を味わってる。

上映後にはダブルダッチのパフォーマンスが自然と始まり、そこかしこで来場者の皆さんが会話を弾ませる。

映画「ゆめパのじかん」の作品に浸り、大人たちが思い思いの感情を巡らせて、明日からのことに想いを馳せる。そんな"今"この瞬間を一生懸命に嗜む。

本当にサイコーの空間でした。

でも現場は本当にバタバタで、皆さんにすっごい迷惑をかけたし、みんなが僕の不備を補って助けてくれたからどうにかイベントが出来たってだけでした。

本当に皆さんには感謝です!

そして、会場はパンパンでほぼ満席って状態だったのに、食べ物や飲み物もたくさん売れたのに、それでも収支は僕の人件費をゼロにしても完全なる赤字。

そもそも設計から間違ってるよねって話。

まだまだ改善しないといけないところはたくさんあったし、学ぶことも多かったし、もっとケアできること、やれることも山ほど見つかりました。

ただ忘れちゃいけないのが、本当にこのレベルでこれってこと。

つまり、こんなに拙い設計企画と運営でまだまだ改善の余地ありまくりなのに、それでもどうにか出来上がったこの空間がマジでサイコーそのものだったということ。

もしかしたら、完璧に仕上がってない感じが、生っぽい人っぽい感じが逆にこの「シネマ宴会」という企画のリアリティに繋がって世界観がそれにより出来てるのかもしれない。

むしろ完璧に仕上げちゃうとなんかビミョ~になるのかもしれない。

はたまた完璧に仕上げたら、やっぱりそれはとんでもなくいいものになるのかもしれない。

やってみないとわからない。そうなるとやらずにはいられない。この答えが知りたい。

あー楽しい。

また、遊び学者・原田光支配人バージョンの登場はありそうです。お楽しみに!

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原田 光
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