【詩】 「初恋はパンケーキに乗せたマーマレードの香りの中に」
「初恋はパンケーキに乗せたマーマレードの香りの中に」
たどり着くと まずはタバコをふかす
周りには誰もいないから遠慮がない
少し落ち着いたところで
自販機にコーヒーを買いに
こんな島の端っこにコンビニなんて無いしね
風が強く無いのが ありがたい
まだ寒くは無い まぁ暑くも無いが
なんで こんな所まで来たのか
もう忘れかけてたよ昨日の事だから
飲み会を直前でドタキャンされて
独りで呑むなら いつもと変わらんし
それなら と走り出した訳だよ
ありがとう みんなもそうするよね
走ってる間に思い出したんだけど
むかしは 相当むかしだけど
キュンとする事もあったんだよなぁ
パンケーキを作ってくれたのよ
少し形は崩れていたんだけどね
美味しかったんだよね これが
上に乗っけてあったマーマレードも
自分で作ったんだって いい香りがしたね
もちろん美味しいんだよ
美味しい 美味しいって食べてる姿が
嬉しいらしい 喜んでたよ
柔らかい笑顔で見てるんだよ口角上げてね
両手で頬杖ついてさ
そうだよね
あのたは どこに行ったのかなぁ