tabino

のんびりな おっさんです^ ^宜しくお願いします😊

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最近の記事

【詩】 「真夏の悪魔」

「真夏の悪魔」 羽根を落とした悪魔は 煙雨の中から片脚立ちで 眼窩に燃やす炎の塵に 杖を振り上げ 狼の遠吠えの如く唸り続ける 籠の中の鳥として 子飼いのブレーンに向けた 容赦の無い無限地獄の 鍵を開け放つ事に躊躇い 自分を愛し慈しむ 行き場を失った元天使に 悪魔の称号を授け 鏡に写る大いなる全宇宙の 神として頂点に立ち 崇められるべき存在として 粉々に揺蕩う珊瑚礁を眺めては 胸に残る熾火に屈辱の夏は まだ燃え尽きてはいない 差し出させた生け贄を喰らい尽くし 燃え盛る暖

    • 【詩】 「夏が何処かに隠れてしまわぬ前に」

      「夏が何処かに隠れてしまわぬ前に」 あなたにも聴こえますか どんな風に聴こえますか 虫の音が背中を小突くから 問うてみたいのです それは何色に見えますか そこは何か香りはしますか 涼しい風を忘れていたのは 麦わら帽子の下の私でした くるぶしを隠す靴下は 形崩れて奥の方で丸められ さっぱりとした箪笥の壁に 熱いお茶を持った手は気持ちが良い 外に出掛けたくて 飛び出す でも まだ 昼は 暑いから 陽が暮れてからにしよう かなと思います 濃いめのビールには 醤油を垂らして

      • 【詩】 「さよならを誰かに押し付けて消える魔法のように」

        「さよならを誰かに押し付けて消える魔法のように」 ビーチサンダルに挟んだ砂は ざらざらの にきびのように 指の膨らみに残る記憶 電子タバコの薄い香りと 懐かしのバンド音楽と やり場の無い火照り 冷めたのは私の頭の中 言い訳なんて何も無い 消えるように去っていくのが 許せる最高の奇跡 信じられるか 信じられないか 笑顔で さらっと素通りする 自分ですら気付かぬうちに 無かったように跡形も無く さよならを誰かに押し付けて 消える魔法のように #詩 #散文

        • 【詩】 「熱い微風に踊らされて来てみれば海」

          「熱い微風に踊らされて来てみれば海」 殺されそうな快晴の空 パドルボードで漕ぎ出せば ライフジャケット越しに 背中が焦げていく キミは後ろからヨタヨタしながら 付いてくるけど方向が違うよ 突き刺す潤んだまなざしは 待てよ と毒づいてる 心を蹴飛ばして 息をするように立つと 波に煽られないから 滑べるように進むさ 小さな風が頬に触れて メロディが耳を掠める 濃い潮の香りは鼻に抜け くちびるには塩っぱい汗 沖で旗めいている ウィンドウサーフィン 気持ち良さそうだよね あ

        【詩】 「真夏の悪魔」

        • 【詩】 「夏が何処かに隠れてしまわぬ前に」

        • 【詩】 「さよならを誰かに押し付けて消える魔法のように」

        • 【詩】 「熱い微風に踊らされて来てみれば海」

          [お話し]  「真夏の ひと夏の あの夏の捨てられない忘れ物」

          「真夏の ひと夏の あの夏の捨てられない忘れ物」 ふたりの好きな曲を 半日掛けて作ったプレイリスト 車に載せて 僕が口ずさむと 睨みながら んっんんっ〜と 咳払い 照り返す対向車の フロントガラスが後ろへ流れ また現れる対向車が アスファルトに映えるオレンジを 蹴散らしては ばら撒く 雲の合間に上海行きの フライトが予定のまま あの人を乗せ 旅立つ しばらくは会う事も無い メールと電話と で 僕の先輩で あなたの元カレで 仕事出来るし 人付き合い良いし とにかく何でも

          [お話し]  「真夏の ひと夏の あの夏の捨てられない忘れ物」

          懐かしのロックバンド復活コンサートにてダクダクの汗をかいて

          懐かしのロックバンド🎸ライブ 〜NOSTALGIC NEW WORLD TOUR 2024〜 ぅんっ十年前に聴いていたロックバンドの復活コンサート🎵に行って来ましたよ😁 周りはじじぃばばぁ🤣ばかりでしたが! 自分もだけど🤣 一瞬、悩ましくも将来に希望や夢を持っていた時間を思い出したような錯覚に陥っていました😇 でも良いですね昔夢中になって何かに取り組んでいた時には必ず側で寄り添ってくれていた楽曲を生で聴けるなんて👍 これからも長く長〜〜く続けて欲しいですね 少しキラ

          懐かしのロックバンド復活コンサートにてダクダクの汗をかいて

          【詩】 無駄な時間

          「無駄な時間」 りんごだと思って齧ったら あの娘の肩だった そんな 夢の続きは目覚めが悪い 朽ちた月を羨む その眼差しは 何か抜けてるよ きみは ここに居ないだろう 氷のソファーに腰掛けて 沸騰したスイカ割りを楽しむ 蚊取り線香の煙は 見えてないらしいな 無駄な時間なのか それとも 誓える夏なのか ただ 暑いだけなのか 答え探しを 灼熱の午後2時に予定してる リスケもあるよね もう 止めよう 息が荒くなって 吐きそうだ 足が震えてきたんだ #詩

          【詩】 無駄な時間

          【詩】 「朝のウォーミングアップはジャブの応酬が丁度良い」

          「朝のウォーミングアップはジャブの応酬が丁度良い」 ねぇ  なに? なんでもない  なんだよ 居るかなぁと思って  さっき新聞どうするって?話したじゃない 知ってるよ  じゃぁなんだよ 呼んじゃぁいけないの?  良いけど なら、いいじゃない  ダメって言ってないし なら、聞かないでよ  聞くでしょ? 聞いても良いけど、言い方が  なに、言い方の問題? そうじゃなくて  そうじゃなかったら なに そんなに責めなくても  責めてないし 責めてるし  まぁ 行ってくるは うん い

          【詩】 「朝のウォーミングアップはジャブの応酬が丁度良い」

          【詩】 「ざっくりざくざくパンプキンスープとまだ見ぬ人へ」

          「ざっくりざくざくパンプキンスープとまだ見ぬ人へ」 煙の出ない煙突の影に きみの影が重なると あの空で座ってるように見えるよ 温め目のかぼちゃのスープは ざくざくの舌触りで 旨みが口の中で右肩上がりさ 遠い街にも季節があるって 教えてくれたのは まだ、見ぬあなた 心が膨らむよ どこかで聞いた事のある スタンダードと夕食の支度 鼻の奥に こそばゆい何か 歩いて行こう ゆっくりと この道の道標は持ってないから きっと迷うだろう きっと けど いつかは辿り着くんだろうな

          【詩】 「ざっくりざくざくパンプキンスープとまだ見ぬ人へ」

          【詩】 「海抜3メートルを駆ける風の中の物語」

          「海抜3mを駆ける風の中の物語」 腰穿きバギーデニムに 臍だしタンクトップで 来るとはね 熱いから涼しくしろよ とは 言ったけど タンデムで海に行くんだよ ヘルメットは真っ白の フルフェイスなのにね まぁ俺もTシャツだけど 飛ばすつもりはないよ ゆっくり走るから 全力でくっ付かないで 背中に当たるきみが気になって 前の車がボヤけるじゃないか 嬉しいけどね 力一杯 腕を回してたら 疲れてしまうから 信号待ちの時は緩めなよ やっと海が見えてきた そろそろ休憩にしよう

          【詩】 「海抜3メートルを駆ける風の中の物語」

          【詩】 「水無川橋 北詰」

          「水無川橋 北詰」 渋滞の橋の上 FMのR&Bを聴きながら 交差点で起こった事故を こんなものかと 眺めてる 橋を越えられないまま 刻は止まり エンジンも止まり 僕も 歩いてる人達に 生き急いでないか? 焦らないで行こうよ 僕のアドバイスは意味も無く 空に抜けて 夕べの煮え切らない会話に 切れ味の悪いツッコミ 食べ残したパスタのように 冷えて固まって迎えた朝 ポケットの中で じゃらじゃら 云わない コインは きみの怒った顔を呼んでる そんな僕は 今此処に #詩

          【詩】 「水無川橋 北詰」

          【詩】 「ピザトーストとカフェラテ」

          「ピザトーストとカフェラテ」 いそいそと急ぎ足のキッチンで 食パンにバターを塗りながら モーニングの準備 3種のチーズを並べ 小さ目のトマトを1/4にカット そこにケチャップを載せる ほんとは玉ねぎやピーマンが 欲しいとこなんだけどね 時間との勝負の中 そのままトースターへ 焼いてるあいだに 冷凍庫に有る豆を掬って カフェラテマシーンに入れ スタートボタンをオン! ふわっふわっに出来上がった 甘苦な泡が口の中に広がるし 香りは鼻から抜けていく 今日のスイッチ オン!

          【詩】 「ピザトーストとカフェラテ」

          【詩】 「季節外れの初雪」

          「季節外れの初雪」 降っていたはずの雨 目醒めると 初夏の陽射しに キラキラと 初雪が 川面から上がっては 切なく儚くはらはら 落ちる真っ白な初雪 季節外れの夢の中 いつもの部屋の中で ふたり泣いていた 泣かしたのか泣かされたのか 上げられない顔 壁に飾られた猫の写真に 反射する照明が 歪んで見えるのは フォトフレームが 斜めに 傾いてる から #詩

          【詩】 「季節外れの初雪」

          【詩】 「夏至」

          「夏至」 七分袖のシャツを翻して 立つ橋の真ん中 向い風が緩く硬く迫るけど 今日は負けない口笛を 吹き続けたいな #詩 #五行歌 #夏至

          【詩】 「夏至」

          【詩】 「それが恋だったのかもしれないね」

          「それが恋だったのかもしれないね」 きみと話しがしたくてさ 初めての嘘は許されて無いけど 本当のきみを見せてよ きみと話しがしたいんだ 少し透かして やんちゃしてるけど 普通なんだと知っているから そう そう 恋の味を知らず 恋に憧れ 恋に悩み 眠れなくなることが 恋だと思っていた夜 心 震わせる夕陽は 誰かを感動させる為に 造られた絵画なんだと 知った風に ほざいてた俺 夏草も揺らす事が出来ない 小さな 風に 立ち尽くす その姿が美しいと見惚れる人なんて どこにも

          【詩】 「それが恋だったのかもしれないね」

          【詩】 「やっぱり 夏かぁ!」

          「やっぱり 夏かぁ!」 陽射しを避けて 歩いていると すれ違いざま 靴の紐が 解けてるよ! って 声を掛けてきたのは 見知らぬ金髪の イカしたおねえさん あっという間に通り過ぎて 遠くの方まで へぇっ と変な声を 出してしまったわ 冷や汗ついでに 暑さから逃れたくて 飛び込んだコンビニ 居たのは オリーブ色のTシャツに 白い シースルートップスのきみ やっぱり 夏かぁ とろける熱い夏が 待ち構えてるんだろうな #詩

          【詩】 「やっぱり 夏かぁ!」