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100マスで創る新規事業〈改〉第2章‐2

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第23マス目はもう一つの未来である主観未来の見つけ方についてです。

個人で主観未来を考えるのは非常に難しいです。

そこでまず初めに意識の高いフューチャリストの意見を聞きましょう。

多くのフューチャリストが本を出していたりYoutubeや

オンラインサロンで未来の情報を発信しています。

安価、もしくは無料で知りえることができます。

まずはフューチャリストの考えを集めてください。

勿論、単に一人のフューチャリストの描く未来を盲目的に信じるのではなく

本当にその未来が起こるのかをご自身で考えるようにして下さい。

また複数のフューチャリストの未来を掛け合わせて

新しい主観未来を考えるのも良いですね。

次からは個人で考えて主観未来を描く方法を説明します。

1つ目は、SNS検索です。SNSの呟きを検索できることができますよね。

呟きの中で尖った意見、自分と異なる意見を知り、

なぜかを考えることで新しい気づきに出逢えるかもしれません。

これまで興味を持っていなかったことや思い付きで

検索してみるのもいいですね。

また自分では普段考えないキーワードの見つけ方として

コンビニで普段見ない雑誌を読んでみるもの良いですね。

男性なら女性誌を女性なら男性を立ち読みしてみるものお勧めです。

2つ目は、普段お生活の中で‘不’を感じた時に

ビジネスチャンスがないか考えてみてください。

不とは、不安・不満・不便・不合理・不本意などなどです。

このような感情になったときに貴方以外にも不を感じていないですか?

多くの人が不を感じるとしたら、それはビジネスチャンスですね。

補足になりますがおみくじに書かれている項目は

人々が気になるポイントですね。

多くの人が本当に当たることが書かれているわけじゃないと

知りながら長く生き残っているおみくじってすごいですよね。

それは人々が長年気になって仕方ない項目について

書かれているからですよね。

後は、日ごとから人間観察をすることですね。

通りすがりの人を観察し、

この人はどんなお仕事をしている人かな?どんな趣味かな?

どんなお困りごとを持っているんだろう?とか

日ごろから考える癖をつけておきましょう。

このように主観未来は見つけにくいです。

常日頃からアンテナを張って

どんな未来が来るか考えておくことが重要です。

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第24マス目は採用されにくい主観未来を実現する方法について説明します。

実現する方法は何と言ってもあなたにパワーをつけることです。

主観未来は本当に起こるか誰にも分からない未来です。

そのような場合、説得力は貴方しかありません。

そのために圧倒的なパワーを着ける他ないのです。

ジョブズがiPhoneを世に出せたのも

ジョブズの過去の実績と社長というパワーを持っていたからです。

働き始めの人がiPhoneを提案していたら受け入れられていたでしょうか?

そのアイデアは採用されていない可能性が高いですよね。

それではそのパワーとはどういうものでしょうか。

パワーには3つあると言われています。

詳しくは影響力の武器という本に詳しく書かれているので

興味があれば読んでみてください。

パワーの1つ目はポジションパワーです。

これは役職のことですね。何と言っても役職が大事です。

これを聞けばモチベーションを下げる人もいるかもしれませんが

役職者は結果に対して必ず責任を取らないといけません。

責任を取る覚悟で言ってきているんだなと思い

発言が採用される可能性が高まるのです。

誰が言うかより何を言うかで判断すべきところではありますが

やっぱり誰が言うかの要素が大きいのです。

逆のポジションパワーとして若者がここまで言うなら

検討させてやろうというケースもあります。

大切なのは自分はどのポジションでどう見られているかを

正しく理解していることです。

2つ目のパワーはリレーションパワーです。

人間関係のことです。

この人は社長の知り合いだからとか、

あの教授の門下生だからとか聞いたことありますよね。

これがリレーションパワーです。

私たちも知らず知らずにリレーションパワーを使っていることがあります。

プレゼンや上司への説明などで、●●さんも言っていましたが、

こうですって言っていませんか。

これは自分ではなく●●さんのパワーを使って意見を

通そうとしているのですね。

そして●●さんは貴方より権限が持っていたりすることが多いですよね。

この例もポジションパワーを使っていることになります。

最後のパワーはパーソナルパワーです。

これは分かりやすく個人の強み、実績、キャリア、資格などですね。

この3つのパワーを知ったら自分はパーソナルパワーで説得したいとか、

ポジションパワーやリレーションパワーを使うのは躊躇うとか

思った人もいると思います。

パワーの考え方は、常日頃からすべてのパワーを高めることと、

意思決定者に合わせてどのパワーを使って説得するかを考えることです。

私の場合、2番目のリレーションパワーを知らず知らずに使って

●●さんも言っていましたがと説明し始めると

上司に発言を止められて、‘あなたはどう思っているか、

主語を自分にして説明してください’と言われました。

この場合、上司(意思決定者)はリレーションパワーを

重要としていない人であって

残りのパワーを使って説得したほうがいいことが分かります。

相手に合わせてパワーを使い分けて説得するようにしましょう。

次の実現性を高める方法は提案部署を上げていくことです。

主観未来の提案は既存の事業からは受け入れにくい内容に

なっているケースが多いです。

また先の将来について社内で検討しているのは本社に近いところですよね。

主観未来はもともと受け入れられにくいと知っていれば

自部署で採用されなくても当たり前、自部署で採用されないのなら

違う部署で検討しようってなりますよね。

主観未来は客観未来とは異なり貴方が実現したいって気持ちも強いはず。

そうであれば一度や二度受け入れられなくてもあきらめないですよね。

粘り強くより本社に近い部署にアプローチして

何とかして採用されるように努力しましょう。

ただしやり方や順番を間違えるとお叱りを

受けることもあるので注意してください。

それでもダメな場合、自分がいる会社では必要ないと

判断されたことになります。

貴方が実現したい主観未来は自社でなければできない

なんてことはありません。

自社で不良なアイデアも他社や他人には宝物かもしれません。

思い切って社外ピッチやSNSで発信するとか

似たような市場・業界で活躍する人、

興味のありそうな著名人(フューチャリスト)へ

ダイレクトメールをおくるなど様々な方法で

チャレンジし続けてください。

また時代が早すぎたっていうケースも散見します。

今でなくても少し時間をおいて提案するのもありだと思います。

このように主観未来を企業内で実現していくには

ハードルが高いことが分かってもらったと思います。

それでも実現した主観未来への思いが志が強いのであれば

手段を選ばす一歩でも前に進める方法を模索してください。

このマスでは主観未来の実現方法について説明しました。

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第25マス目はアイデア発想法について説明します。

色々な発想法があります。

右上の書籍‘アイデア発想フレームワーク’も

多くの発想法を紹介しています。

ここでは私がよく使う2つのアイデア発想法を紹介します。

1つ目はBreak the biasです。

この手法は濱口さんが編み出した方法で

これを使ってUSBメモリーを考えられました。

詳しくはイノベーションの作法に載っています。

当時、メモリーと言えば容量が大きい方が良かったので

大型でどこかのデータセンターに設置されているものでした。

つまり、大きく、固定されていたのです。

この、大きい、固定を考えのバイアス(固定概念)と

設定し軸を切ります。

大きく固定されていの領域はいつも考えているアイデアですよね。

この真逆の、小さく×動かせるという領域は

全く考えられていないホワイトスペースですね。

この領域で新しいアイデアを考ると

オリジナルの新しいものになりますよね。

この発想法がBreak the biasです。

2つ目はバンダイの髙橋さんのアイデア発想法です。

髙橋さんは様々な面白い商品を創出されたことで有名です。

その面白い商品の1つが∞プチプチです。

緩衝材のプチプチを潰すと心地いいですよね。

それを無限にできる商品です。

その髙橋さんが行っている発想法が書かれているのが

書籍∞アイデアのつくり方です。

この方法はとてもシンプルでしりとりをして出てきた

言葉を立てに書いていきます。

そうして出てきた言葉と自分の強みを掛け合わせて発送するのです。

ポイントはしりとりで出てきた言葉を使うので

普段では思いつかない言葉を使うので斬新なアイデアが生まれるのです。

このマスでは2つのアイデア発想法を説明しましたが

世の中にはそれこそ無限にあるので

自分が使いやすいフレームワークを身に付けておくといいですね。

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第26マス目では未来を考える上で大切なことを説明します。

1つ目は仮説を立てた未来は大きく変化しているかです。

変化が起こっていないと参入して勝てる可能性が低くなります。

変化が起こっていないということは既に参入している既存企業が

存在し、その既存企業に負ける可能性が高いですよね。

変化が起こっているからこそ既存企業が揺らぎだして

勝てるチャンスが生まれるのです。

まったく新しい誰も手を付けていないビジネスは

これから生まれるわけですから大きな変化が起こりますよね。

このように変化のある所にチャンスありなので

仮説未来は変化が起こっている/起こりそうかチャックしてください。

2つ目は得られた情報の分析の重要性です。

未来を描くときに多くの市場調査を行い多くの情報が得られると思います

情報は収取するのが重要ではなく得た複数の情報を

噛み砕き、組合せ、考察することが重要なのです。

このことを情報編集力と言います。

Information(情報)はIn+formationに分けられ、

意味は入手した情報を編集するということです。

世界最高峰の情報機関であるCIAなどは映画の世界では

各地にヒューミントを派遣しスパイ活動していますが

実はCIAの90%以上の情報は公に出ている

現地の新聞やTVニュースなどを分析したものなのです。

情報編集能力が途轍もなく高いのです。

情報は収集が重要なのではなく編集力が重要なのです。

最後に大切なことは仮説未来をだれよりも貴方が信じられるかです。

提案者(リーダー)である貴方が一番信じられていなければ

周りのメンバーも意思決定者も信じられないですよね。

プレゼンでも力強さも勢いのないものになってしまいます。

このマスでは未来を考える際に大切なことについて説明しました。

このマスまでで未来仮説を立てました。

この次の3Cぐるぐる島で立てた仮説が正しいか検証します。

先にも説明しましたが立てた未来仮説が良くなかったら

何度も未来島に戻ってきて新しい未来を設定して検証します。

潜水艦で渡るイメージです。

こっそり誰にも気づかれずに3Cぐるぐる島に渡り

検証しダメだって思ったら、

またこっそり潜水艦で引き返し新しい未来を描きましょう。

この島ではあまり考えすぎないで

次の島で検証するようにしましょう。

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