ロベール・ドアノー写真展@Bunkamura ザ・ミュージアム
サロンの本棚にドアノーの写真集がある。ピカソのポートレートが印象的で覚えている。
東京都写真美術館の入り口前にドアノーの写真を大きく見る事ができる。
「パリ市庁舎前のキス」
これはドアノーの有名な写真の一枚だ。
そして今日、ドアノーの写真展をBunkamuraザ・ミュージアムに見に行った。表面的にしか知らなかったドアノーの写真をより肌で感じ、そして50年代のパリの街並み、人々の暮らしを垣間見、当時の音楽との結びつきみたいなものが見る事ができた。
ドアノーはあくまで生きていくための手段としての写真を撮っていたそいうだ。決してアートやファッションなどの文化的要素を含むのではなく、人々に伝えるための情報伝達手段としての写真のようでもある。これらの写真は2021年になった今、より自分の中で当時のパリが愛おしくも感じられた。
写真展をじっくりと見ていたら、ウッディ・アレン監督作品、映画「ミッドナイト・イン・パリ」みたいなタイムスリップをした感覚に近いものを感じた。
アコーディオンを弾く男たちの口もとに、もう火の気のないタバコがくわえられていた。生まれてもいないし、行ったことのない街パリだけど、不思議とニヤリとしてしまう親しみ感を感じるドアノーの写真展でした。
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写真を撮るために狩りはしない。
ひたすら待ち伏せするだけだ。
-ロベール・ドアノー
皆さま、是非どうぞ。