インテグリティについて考える 第1回:インテグリティとは何か?
最近、「インテグリティ」という言葉をよく聞くようになりました。アメリカの企業では、経営方針や従業員が守るべき行動規範に「インテグリティ」という言葉が頻繁に登場しているようです。日本企業の中にも、人事の考え方に「インテグリティ」を取り入れ、経営方針や行動規範として掲げている例をいくつか見かけるようになりました。
しかし、インテグリティって何?と思っていろいろ調べてみると、はっきりこれという説明が見つかりませんでした。そこで今回は、インテグリティという言葉の持つ意味と、どのように捉えるのが良いのかについて考えてみます。
辞書でintegrityを調べると「誠実」「真摯」「高潔」
私は長くSI業界(=System Integrator)に身を置いてきましたので、インテグレイトという言葉に馴染みがあります。なので最初はintegrateと同じような意味かな?と思っていました。そこでintegrityとintegrateを両方調べてみましたが、少し異なる意味を持つwordのようです。
違いがよくわからなかったので、英英辞典でも調べてみたところ、どうやら英英辞典の訳も少し異なる意味を持っていました。
integrityという言葉は一言で表しにくく、それであるがゆえになかなか日本人には意味を理解しにくい用語のひとつかもしれません。
ChatGPTによるインテグリティは「倫理的な誠実さや誠実性」
辞書よりもわかりやすい解説を求めて、次はChatGPTに聞いてみることにしました。すると、インテグリティにはいくつか意味があり、異なるビジネスシーンで使われていることがわかってきました。
ちょうど今調べている部分を意味するのは「1」、SIビジネスにおける"Integrate”の意味が「2」や「3」に該当します。Chat-GPTでは次のような意味を持っています。
だんだん意味がなんとなく理解できてきたような気がします。
インテグリティをテーマにした書籍の著者は「ぴったり一致した日本語はない」
書籍「INTEGRITY インテグリティ: 正しく、美しい意思決定ができるリーダーの「自分軸」のつくり方」の著者である岸田雅裕さんは、この著書のまえがきの中で、インテグリティの意味を表すぴったり一致した日本語はないと表現しています。一冊書籍を書き上げた著者がこのように言っているのですから、インテグリティを一言で表すのは諦めた方がよさそうなことがわかってきましたね😅
そのうえで岸田さんは、インテグリティの持つ意味を解説する表現として次のように表記しています。
インテグリティとは、基本的な人格の土台となるものであり、日々自分で磨いて高めていかなければならないもの
インテグリティは、判断に迷ったとき、どうすればいいかわからなくなった時の指針になってくれるもの
インテグリティのない例とは、優越的地位を乱用する人、儲かるから、給料が高いからといって仕事選びをすること
まとめると・・・
インテグリティとはぴったり一致した日本語訳がなかなか見つからず一言では表現しにくいワードのようです。しかしながら、非常に重要な意味を持つワードであり、これからの社会では求められるになると思います。これを140文字でまとめたところで、今回のnoteは終了にします。
個人的に注目していきたいワードであり、この続きをnoteにまとめようと思います。ここまで読んでいただきありがとうございました。