口腔外科受診【初診】

口腔外科受診の日。
Iga血管炎で、この病院に通い始めてもうすぐ1年だが口腔外科は初診。

きっと今日はレントゲンを撮って、診察して、抜歯の日を決めて終わりかな。
診察も早く終わるだろうから美味しいランチに行こうと夫を誘い、病院に向かいました。

早く終わらせたい気持ちが先走りすぎて、予約の2時間前に到着。
もう親不知の抜歯は覚悟できているので、頭の中はランチのことでいっぱい。
さぁ早く終わらせて、ランチに行こう。

診察の2時間前に着いたにも関わらず、すぐに診察室へ呼ばれる。
まずは紹介状を見ながら、症状や受診までの流れを確認しながら問診を受ける。
そして、レントゲンを撮るとのこと。
もう慣れたもんですよ。
マウスピースをくわえて撮るやつね。
レントゲンは3分ほどでスムーズに終了。
レントゲンを終えてまた診察の順番待ち。

この流れなら、予想より早くランチに行けるかも。
と思いルンルンで、外で待つ旦那さんに連絡。

そして診察室へ呼ばれ、次は口の中をしっかり確認しながら診察。
診察台から降りて先生の前の椅子に座ると、
Dr.「んー今日時間あるかな?CTも撮ってちょっと確認しようかな。」
えー。なになになに・・・
次の抜歯の日を決めて終わりじゃなさそう。
親不知の生え方の癖が強いのか。
はたまた口の中にまた別の何かが見つかったのか。
ただただ恐怖。
それに加えてCT撮影とかしていたらランチの予約の時間には間に合いそうにない・・・絶望。
しかもCTの当日予約が3時間後しか空いてないと。
でも、もうこうなったら受け入れるしかない。
また数日モヤモヤして過ごすのはいやだ。
病気はもうコリゴリ。
はい、CT撮りましょう。
ランチは諦めます。
夫に謝り、ランチの予約をしていたお店にキャンセルの電話をする。

今日は息子たちの習い事の日なので、一旦家に帰ることに。
夫に子供達の習い事の送り迎えをお願いし、私は1人で病院にとんぼ返り。

病院に着くなりCTを撮ってもらい、10分くらいで終了。
そしてまた診察室へ。

Dr.「左下の親不知の抜歯で受診してもらったんですけど、それより右下の親不知の方が問題です。完全に埋もれているのですが、その下に嚢胞を形成しており、すでに顎の骨を溶かしてきています。」

私「え、え、え・・・顎の骨が溶けてる!?」
戸惑いすぎて医師に何を聞くべきかわからない。

Dr.「歯茎の部分を切開して親不知を分割しながら取り出して、その下にある嚢胞を取り出す手術が必要になります。左下の親不知は痛みがあるとのことなので、同時に抜歯します。このような手術は、局所麻酔ではなく全身麻酔下での手術になるので入院が必要になります。全身麻酔での抜歯なので、残っている右上の親不知も同時に抜歯することもできます。どうしますか?」

私「あ・・・はぁ。」
想像を越えすぎて頭がついていかない。
とりあえず、右下の親不知の下に嚢胞があって、それが顎の骨を溶かしているから全身麻酔で手術するってことね。
ついでに残りの親不知も抜歯してしまおうってことか。
またまた何だか大変なことになってきた。
右下の親不知なんて全く痛くも痒くもなかった。
むしろ埋もれているから、存在すら知らなかった。

でも心当たりが全くないかと言われればそういうこともなくて。
私、数ヶ月前までIga血管炎でステロイド治療をしていた。
だから副作用のムーンフェイスが心配で、ステロイド服用前から自分の顔を写真に撮り、見比べていた。
なかなか自分の顔を真正面から真顔で写真撮ることなんてないから、すごく久しぶりに見たけど、何だか左右非対称だし右側の頬の下がぽてっとしていて気になってはいた。
でもその時は、無意識のうちに頬杖や右側を向いて寝るからかなって自己解決してしまってた。
まさか嚢胞が潜んでいたなんて。
しかも、この嚢胞は最近出来たものではなくて数年潜んでいるわけだし、歯医者さんで診察してもらったりレントゲン撮ったりしてきたけど気付かれることなくスルーされてたってことやよね。
放置してたら、痛みもなく顎の骨がどんどんなくなってたってことか・・・。
考えれば考えるほど恐ろしい。
とりあえず、放置しておくことはできないし手術してもらおう。

Dr.「ただ下の親不知は神経に近いので、舌の味覚や温度がわからなくなったり、下唇の感覚がなくなってしまったりというリスクがあります。あと上の親不知は鼻腔と口腔が交通してしまったり、蓄膿症のような症状が出るリスクもあります。」

おぉーっと、怖くなってきたよ。
食べるの大好きな私にとっては、味覚や温度がわからなくなるなんて絶望。
下唇の感覚がなくなるって、あの歯医者さんの嫌な麻痺の感覚がずっと残るってことやよね。
しかも鼻と口がつながるって・・・もう想像を絶する。
いや、でもやるしかない。
だって嚢胞があるんやで。
放っておいたら顎がなくなるんやで。
手術する一択やろ。

私「はい、わかりました。お願いします。」

腹をくくりました。
手術します。
私にとっては、Iga血管炎でステロイド治療をするかしないかの決断以来の大きな決断です。

その日のうちに手術の日程と術前検査の日を決め、帰宅。
色々なことがトントン拍子で決まり、自分のことなのに衝撃的すぎて頭がぼーっとして、どうやって家まで運転して帰ったのか覚えてない。
とりあえず、家族に状況説明と手術の日を伝え、みんな驚いてたな。
その日は、アドレナリンが出すぎてなかなか眠れませんでした。

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