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#エッセイ
シザーハンズ通信。かしこ
家に帰ってきたら、右手が使い物にならなくなっていた。怪我ではない。使い物にならないだけ。お箸が持てないしコンタクトも取れない。というわけで、左手でご飯食べて左手で歯磨きして左手でコンタクトを取った。めちゃ不便。ついでにこの文章も左手で打っている。さながらシザーハンズ的な気分になっているけども、シザーハンズは片手がある意味便利なことになってるのでアレは違うのかな。でもお箸持てないのもコンタクト取れな
もっとみる善意とか宗教とか精神とか、いろいろ
ピンポンの幻聴が聞こえた時期があった。何時でも幻のピンポンが鳴る。午前3時にピンポンで飛び起きる。ピンポンが聞こえたところで実際ドアを開けて確認することは無かったので本当は幻聴では無かったかもしれないけれど、現実にせよ幻にせよ少し怖い体験ではあった。当時私は会社を休職しており、頻繁に訪ねてくる上司を、というかその訪問の突然さを恐れていた。事前連絡なしに突然上司はやってくる。夜来ることもあれば朝の8
もっとみるリセットボタン押してあげる
小さい頃、小さなパックマンのゲーム機を引っくり返すと爪楊枝で刺さなければ届かないような「リセットボタン」があった。たしかたまごっちにもあったし、シナモンとお喋り携帯にもあったと思う。ボタンを押せばこれまでの楽しかったボクたちの思い出は一切合切無くなりますよ、さよなら~というものだ。リセットボタンを押すと、彼らの記憶が消えてしまう。消えるのは、悲しくて寂しい。でも、時々えいやっと押したくなってしまう
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