映画感想 #134『最後の乗客』
『最後の乗客』を観ました。
『侍タイムスリッパー』では主人公の相手役だった冨家ノリマサさんが本作では主演。
本作がどういう映画なのか、何についての話なのかっていうことは作品のオフィシャルHPとか、製作資金調達のためのクラウドファンディングでも説明がされてますし、今は監督や出演者のインタビューなんかも諸々出てるので少し調べたら分かることではあります。
なんですが、まずは何も知らずに観て欲しいタイプの映画なんです、これ。
なのでここでは具体的なことは出来る限り書かないようにしたいんですが、敢えて一つ言うなら「忘れない」ということについての二面性の話だったのかなと思います。
忘れずに語り継ぐ、ってすごく良きこと、大事なことのように言われがちですけど、それって場合によっては当事者に「忘れない」という呪いをかけてるのと変わらないんじゃないか、みたいなことは以前からなんとなく考えていて。主に自分が死んだ後のことに関してなんですけど。
そういうことに関して、忘れたくない側の気持ちにも「思い出させてくれるな」という側の気持ちにも寄り添った映画だったかなあと思います。
1時間足らずで出演俳優も最小限の短編ですが、観て良かった。