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観た映画の感想 #92『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』

『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』を観ました。

監督:福田己津央
脚本:両澤千晶、後藤リウ、福田己津央
出演:保志総一朗、田中理恵、石田彰、森なな子、鈴村健一、坂本真綾、折笠富美子、三石琴乃、子安武人、関智一、笹沼晃、桑島法子、田村ゆかり、下野紘、中村悠一、上坂すみれ、佐倉綾音、大塚芳忠、福山潤、根谷美智子、楠大典、諏訪部順一、福圓美里、松岡禎丞、利根健太朗、森崎ウィン、他

C.E.(コズミック・イラ)75年、巻き起こる独立運動やコーディネイターの排斥を訴える団体「ブルーコスモス」による侵攻など、戦いはまだ終わらずにいた。事態を沈静化するべく、ラクスを初代総裁とする世界平和監視機構「コンパス」が創設され、キラたちはその一員として各地の戦闘に介入していく。そんな折、ユーラシア連邦から独立した新興国ファウンデーションが、ブルーコスモスの本拠地へのコンパスの出動を要請し、合同作戦を提案してくるが……。
(映画.comより)

https://eiga.com/movie/95132/

僕は初めて最初から最後まで通しで観たガンダムって『00』なので、それ以前のシリーズは当然後追いになるんですけど、そんな僕ですら「な、なんて福利厚生が行き届いた同窓会映画なんだ……!」って思ったくらい、TVシリーズの劇場版として凄まじい充実度の映画でした。それと同時に、令和のこの世に浴びるには濃厚すぎるゼロ年代アニメのイズムというのものもあって、めちゃくちゃ面白かったんですけどめちゃくちゃ疲れました……ただこう思うのも20年越しの映画化だからっていうのは間違いなくあって、もしSEED DESTINYから2~3年とかで映画になってたら出来上がったものも視聴者として感じたこともまるで別物だったと思うので、そういう意味でも今この時期にこれだけ満足度の高い映画が観られたっていうのはすごく感慨深い。

SEEDは楽しく観てたものの、SEED DESTINYのほうは「なんでこうなってしまったんだろう……」と色々思うところがあった身としてはこれだけで救われるところが多々あって、特にシンのキャラクター造形。本来の持ち味ってこういうところだったんだなーとか、ひょっとしたらDESTINYでも本当はこれくらいの塩梅でやれるところがあったんじゃないかなーとか。

キラとラクスにしてもDESTINYになってから急に人間味がない感じのキャラクターになってしまってるのが不満だったんで、戦い続けることへの疑義とすれ違いって形でひと山作ってくれたのは良かった。

アスランは、かっこよかったのはかっこよかったんですけど、同時に「お前そんなに面白いやつだったの……?」っていう困惑もあり(笑)
色々と不利な状況が重なってるとはいえ、フリーダムを一方的にボコボコにしてるやつとズゴックで張り合ってる登場シーンからしてもう「!?」って感じだったんですけど(その理由はあとできちんと回収されるとはいえ)、𠮟咤激励というにはあまりにもリンチ一方的すぎるキラとの取っ組み合いとかアコードに心を読まれないための妄想カガリとか、本人は至って真面目にやってるからこそ言いようのない面白みに溢れてて。いや、出番は全部かっこよかったはずなんですよ。かっこよかったはずなんだけど……!

MS戦のシーンも終始盛りだくさんで良かったんですけど、いかんせん盛りだくさんすぎて特に舞台が宇宙に移ってからは動き速すぎいろんなところでいろんなことが起こりすぎで、たぶん描写されてるものの3割も理解できてないです……ブルーレイが出るなり配信で観られるようになったりした時にはじっくり観返したいところ。

今映画館でやってる作品でこれだけのお祭り感を体感できる映画もそうそうないと思うんで、ガンダムSEEDを少しでも通っているのであれば観て損はないと思いますね。(ていうかそもそもSEED知ってる人は多分みんな観に行くと思うんですけど……!)

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