観た映画の感想 #88『ゴジラ-1.0/C』
『ゴジラ-1.0/C』を観ました。
内容に関しての感想はカラー版を観た時にも書いてるので割愛。
一本の映画として観た感想は、こっちのほうがカラー版よりも断然好みでした。ただ映像をモノクロにしただけじゃなくて、映像の質感がザラッとしてたり、陰影の濃さと明るい部分とのコントラストもかなり強めに調整されていて、単純な色違いではなくて「モノクロ版の映画を一本作る」というちゃんとした気概がある。
あと、モノクロになったことで出演俳優の皆さんが思ってた以上に昭和顔だったことに気づきました。特に艦長役の田中美央さんがどこからどう見ても当時の映画に出てる帝国軍人にしか見えなかったし、あと浜辺美波さんも元からそういう空気感を持ってる方ではあったけど「昭和の東宝女優」の感じがすごく出てて。
敢えて言うなら、ここまで映像のモノクロ映画っぽさにこだわるんだったら音も少しで良いから当時っぽさに寄せて欲しかったかなあ。映像に対して音がハイファイなのが少し違和感があると言えば少し。
それと、モノクロの映像自体はとても好みだったんですけど、ゴジラの熱線と背びれの発光はカラー版の青が綺麗だったので、そこのインパクトが弱くなっちゃったのが残念でした。次は基本モノクロで熱線だけカラーのバージョンとか作ってくれませんかね……?