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観た映画の感想 #95『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』

『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』を観ました。

監督:エマ・タミ
脚本:スコット・カーソン、セス・カデバック、エマ・タミ
出演:ジョシュ・ハッチャーソン、パイパー・ルビ、エリザベス・レイル、キャット・コナー・スターリング、メアリー・スチュアート・マスターソン、マシュー・リラード、他

弟が謎の失踪を遂げ、事件の悲しい記憶から立ち直れずにいる青年マイク。妹アビーの親代わりとして生計を立てるため必死に仕事を探す彼は、廃墟となったレストラン「フレディ・ファズベアーズ・ピザ」の夜間警備員として働くことに。「モニターを監視するだけ」という簡単な仕事のはずだったが、妹を連れて深夜勤務に就いたマイクは、かつてそのレストランの人気者だった機械仕掛けのマスコットたちが眼を怪しく光らせながら自ら動き出す姿を目撃。マスコットたちはかわいらしい姿から一転して凶暴化し、マイクや廃墟の侵入者を襲い始める。
(映画.comより)

https://eiga.com/movie/100533/

『M3GAN』とかもそうだったけど、最近のブラムハウスのホラーって結構入門編というか、家族で観られるホラー映画が多いですよね。
もっと具体的に言うと主人公が抱えるトラウマだったり問題に向き合って前に進むことが映画のメインテーマになってて、ホラー要素はそのための障害というか乗り越えるべき壁であって。

僕は原作のゲームは1作目をちょっと触った程度の知識しかないんですけど、その時に感じた詰め将棋で詰められてる側みたいな緊張感とか恐怖感は主人公のマイクよりもむしろ序盤でピザ屋を荒らしにくるチンピラ達が担っていて、おまけにゲームと違って俯瞰視点だから当事者的な怖さも薄まってて。主人公と妹周りの話は想像してたのと随分違ってたというか、一時的とはいえ普通に仲良く遊ぶフェーズがあるとは思ってなくて(笑)

ジョシュ・ハッチャーソンさんは『センター・オブ・ジ・アース』の甥っ子役くらいしか知らなかったんで、割としっかり大人な役を観るのは今作が初めてだったんですけど、マイクがかなりギリギリのところで踏みとどまってる男だっていうのが生々しく伝わってくる演技をしていたのがすごく良かった。すごい辛そうなんですよね、同じ夢に何度も潜るあたりとか特に。

ピザ屋での「ルール説明」をするのがあの人って時点で話がどう転がっていくのかも何となく察しがつくし、そういう意味ではすごくストレートな映画ではあって、サクッと観られて楽しいホラー映画って感じの一作でした。続きも作れそうな引きだったし、息の長いフランチャイズになったらいいなーと思うんですけど、唯一残念というか勿体ないと思うところがあって、それは『ウィリーズ・ワンダーランド』が先に公開されちゃったせいで「ここにニコラス・ケイジがいたら一瞬で話解決しちゃうのになあ!」って考えちゃうところですね(笑)

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