#カメラのたのしみ方
バージンロードまで…
駅から学校までの葉桜並木
その緩やかな坂の途中で
君は何かを待っている
行き過ぎる顔は
皆どれも同じに見えて
僕にはお目当てがさっぱりわからない
君は来るとも知れない何かを待ちながら
手持ち無沙汰に僕の手を打つのだ
苛立ちとも不安とも取れる仕草で
さぁもうお行き
そのグラグラとした目の奥の影を見て
僕は促した
一歩進みかけて
振り返る
また一歩踏み出しては
振り返る
一度僕の顔を見て
ほ
いつもと変わらない雨の道
いつもと変わらない
いつもの道
それは変わらずそこにある
いつもと変わらない
いつもの日々
それは必ずそこにある?
そんなことはない
当たり前の日常なんてない
祈りや感謝
それは当たり前が当たり前でいられる為にある
明日が今日のように平穏でありますように
今日も一日幸せでしたありがとうございました
この退屈で素晴らしい日常に感謝し祈ろう
背中
いつからかね
あなたの背中を見てたのは
好奇心に溢れるあなたは
いつも僕を置きざりにする
どんどん進め
振り返らず進め
でも…
つまづいたら
転んだら
いつでもこっちを向いていい
その時は
あなたがもう一度前を向けるよう
勇気付けるから
今は進め
世界は好きなもので溢れている
好きなお菓子の言い合いっこ
好きなご飯の言い合いっこ
好きなフルーツの言い合いっこ
好きな外食屋さんの言い合いっこ
学校に向かう道すがら
パパは何が好き
って聞きながら
自分が話してばっかり
…うん…うん…うん…
頷きながら
あなたの好きで溢れるこの世界を護りたいと思った