英文解釈の思考法 和訳の技術 語法 まとめ
本記事について
本記事は大きく4つからなっています。
一つ目は英文解釈をするための大前提となる知識です。基本的な用語や品詞の働き、修飾のルールについて説明しています。
二つ目は英文解釈の思考法についてです。
英文を分析する上で必要な思考法についてまとめました。最重要なものばかりですので、是非ここで学び普段学習した知識を汎用性の高い、より生きた知識にしてほしいです。この思考法を学ぶことでよく言われる予測と修正についても強くなり、英文解釈の恩恵を強く受けることができるようになります。
三つ目は和訳の技術についてまとめました。和訳の技術と言われると、名詞構文や因果表現が真っ先に浮かぶと思いますが、その他にも技術は多数存在します。是非ここでその技術を学び、和訳のレベルを一段階あげ、長文の理解のしやすさも上げて欲しいです。
最後に語法についてまとめました。本記事でまとめた物以外にも大事なものは存在しますが、ここに載っているものを覚える事でかなりの範囲をカバーすることができます。まずはここにあるものをしっかり覚えてほしいです。正直これだけで負けないレベルになりますが、より強固にしたい方は文法問題や長文問題で知らないものに出会うたびに、その都度ひろっていってください。
もし英文解釈ではなく、英語長文の読み方解き方について知りたい、もしくは、英語長文についても知りたいという方がいらっしゃればこちらの記事も覗いてみてください。
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英文解釈の前提知識
*文のルール
→一つの文に述語動詞は一つ
※動詞を増やしたい時は格下げをするか繋ぐものを用意する必要がある
*文の要素
→S,V,O,Cのこと
Sは主語、Vは動詞、Oは目的語、Cは補語を表す
訳すときはSには、「は、が」、Oには「を、に、と」を差し込んで訳す
※ 修飾語としてMを表すこともある
*自動詞と他動詞
→自動詞は後ろに目的語がこれない動詞で、他動詞は後ろに目的語がこれる動詞 原則どの動詞も好みがあるだけで自動詞他動詞両方存在する
※自動詞で目的語を取りたい場合は前置詞を挟む
※ SV,SVCは自動詞、SVO,SVOO,SVOCは他動詞
〈判別の目安〉
・後ろに「人にや物を」を補えるか 補えれば他動詞
※Sとイコール関係が成り立ってしまったり、動詞が変化、五感系の意味の時はSVC
*文型
・第一文型 SV
→あるいる、動くの意味になる
※第一文型はMを伴うSVMが普通 後ろに続く前置詞が意味判断の参考になることが多い
・第二文型 SVC ※S=C
→イコールや変化、五感系の意味になる
・第三文型 SVO ※S≠O
→SVthat〜なら思うや言う、It is p.p. that〜なら思われている言われているの意味になる
※deny that〜 〜を否定する、doubt that〜〜ではないと思うは例外
・第四文型 SVOO ※O≠O
→与える、奪うの意味になる
※奪うはtake, cost, save, spare, owe, deny
・第五文型 SVOC ※O=C
→思う、言う、知覚動詞は直訳、それ以外は因果の意味になる
※第四文型、第五文型が判断しにくい時は間にbe動詞を入れて成り立つかどうか考える
※Cの位置に動詞がきているときはs'v'の関係
*It is p.p. that〜なら思われている言われているの理屈
S V that〜を受動態にする
↓
That 〜is p.p. by S
↓
It is p.p. that〜
by Sは通常省略 文型を早く確定させるために主語は短くしたいので、仮主語にする
*品詞の働き
→結局は基本四品詞の名詞形容詞副詞動詞に帰着されることを意識する
・名詞 S,O,C,前置詞の目的語、同格、副詞的目的格になる
※余っている時に同格、副詞的目的格の順に疑う 副詞の意味っぽい名詞は副詞的目的格
・代名詞 名詞や文を指す
・動詞 Vになる
・助動詞 動詞とセットでVになる
・形容詞 Cか名詞を修飾する
・副詞 名詞以外を修飾する
・冠詞 名詞とセットで名詞になる
・前置詞 名詞とセットで形容詞か副詞になる
※多くの前置詞は副詞の扱い方もある
・等位接続詞 同じ形のものを並べる
・従属接続詞 副詞節を作る that、if、whetherは名詞節も作る
・疑問詞 疑問文か名詞のカタマリをつくる
・関係詞 形容詞節を作る whatだけは名詞節を作る
・複合関係詞 形容詞節以外を作る
*述語動詞と準動詞
→述語動詞はVの働きしかせず主節の動詞になるもので、準動詞はVの働きと他の品詞の働きもできるが、主節の動詞にはなれないもの
※Vだけの分、Vとしての力は述語動詞の方が強い
※準動詞は不定詞、動名詞、分詞、分詞構文
*節と句
→SVを含む意味のカタマリが節で、SVを含まない意味のカタマリが句
*主節と従属節
→接続詞関係詞疑問詞が作る節(Vの前に接続詞関係詞疑問詞ある節)を従属節、それ以外を主節という
*修飾(説明)のルール
→一語は前から、二語以上は後ろから修飾する
※原則わかりにくいものを説明する
*完全文と不完全文
→名詞が欠けている文が不完全文、欠けていない文が完全文
*名詞のカタマリを作る物
・不定詞
・動名詞
・従属接続詞のthat, if, whether
・疑問詞 ※疑問詞to doも
・関係代名詞のwhat
・複合関係代名詞
*形容詞のカタマリを作る物
・不定詞
・分詞
・前置詞
・関係詞
*副詞のカタマリを作る物
・不定詞
・分詞構文
・前置詞
・従属接続詞
・複合関係詞
構造把握で大事なもの
1.全体的なもの
*読めない英文に出会ったら
→(品詞→構造→和訳)の順番で分析する
※明らかに辻褄が合わない時はスタート地点を変えられないか(品詞を変えられないか)、そもそも文がイレギュラーな形なのではないかと考える
※句や節は構造→品詞→和訳のように最初の順番が変わる
*最初に出てきた名詞→Sと考え、対応するVを探す 見つかったらSとVが一致するか確認
*ある要素を見たら→次の要素を探す
※Sを見たらV,VをみたらOを探す
*複数働きや形がある物を見たら
→まずは1番長い形、制約が強い物、文の要素の色が強い物から考える
ex make を見たらまずはmake O C
※名詞→形容詞→副詞、述語動詞→準動詞の順番で考える
*セットを作る語を見たら→片方を見たらそれと引き合う語を考える
〈その中でも要注意なもの〉
・bothを見たら→both A and Bを予想
・mayを見たら→may A but Bを予想
・notを見たら → not A but Bを予想
・not onlyを見たら → not only A but(also)Bを予想
・eitherを見たら → either A or Bを予想
・neitherを見たら → neitherA nor Bを予想
・fromを見たら → from A to Bを予想
・so,suchを見たら → so 〜that… ,such 〜that…を予想
※倒置の形で頻出
・tooを見たら → too〜to…を予想
・asを見たら → as〜as…を予想
・比較を見たら→比較級 than…を予想
※なければ特殊な形
・someを見たら→some〜others…を予想
・the same/such を見たら→ the same A as B/such A as Bを予想
・the 比較級を見たら→the 比較級s'v', the 比較級SVを予想
※倒置や省略がよく起こる
*熟語→意味から構造を考える
※文によって意味が変わらないから逆行していい
*構造や意味が上手くできないもの
→熟語や熟語からの類推、構造分析が間違っていないか考える
*文頭の副詞→述語動詞にかかる
*修飾する場所→わかりにくい場所
※関係詞、過去分詞で修飾箇所が分かりにくい時は元の形を考えてみる
※原則固有名詞は絞りようがないので修飾不可
*カタマリを作る物を見たら
→カッコを開いて範囲と種類の特定
〈カタマリを作るもの〉
→冠詞、前置詞、関係詞、接続詞、疑問詞、準動詞
*カタマリの切れ目
→文が完成し、なおかつ修飾も仕切っているところ
※節や句は二つ目の動詞の前で切れることが多い
*節を作るもの→svを予想
*前置詞、冠詞、冠詞相当語→名詞予想
*構造が見えにくい時
・修飾語を消して単純にする
・名詞のカタマリはitに置換する
・動詞に注目して前後を組み立てていく
※助動詞、現在形、過去形がヒントになる
※三単現のSや単数複数からのSVの一致もヒントになる
・比較の文なら比較関係を取り除いたり、元の文を考えてみる
※修飾語を消すと同じ理屈
2.動詞関係
*動詞を見たら→自動詞か他動詞か、とれる文型、語法は何か考える 他動詞なら目的語がくることを予想する
*使役動詞知覚動詞、make/find/keep/leave/get/help→まずはSVOCを考える
※二つある時はもう片方はSVOCでないことが多い
・直後に形容詞なら→OCの倒置の可能性
・itがあるなら→仮目的語の可能性
・受動態なら→原形がto不定詞になっている可能性
を考える
※通常原形は本動詞で使うので、Cの位置にいるのはダメだが、SVOCはOとCでs'v'の関係を作っているのでギリOKになっている ただ、受動態にするとこの形が崩れてしまうので、違和感が強くなり準動詞(原形に1番近いのはto不定詞)に格下げしないといけなくなる
*述語動詞が複数ある
→繋ぐもの(接続詞、関係詞、疑問詞)を探す、なければ繋ぐものの省略や準動詞への格下げ、動詞同士の結合を考える
※SVOCを取るVがあればCの位置に動詞をとっている可能性も考える 特に使役動詞知覚動詞は原形がこれることを意識しておく
※特に過去形が複数あるは過去分詞への格下げを意識
*準動詞を見たら→動詞同様、文型とSを考える
*It+名詞のカタマリを作るもの→仮主語真主語を疑う
※名詞のカタマリはto doやing、that以外も可能
*第四、第五+it→仮主語、仮目的語を疑う
*SVO動詞絡み→SVOCを疑う
※s'v'が成り立つかで確認
※動詞絡みdo/to do/ing/p.p.
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