【詞】わたくし・空想
少し暗いです
人の顔を見ない日が続くと
寂しくなって街に繰り出す
でも人が多すぎて途端に帰る
どうにかなると明日も期待して
「ごめんね」誰に対してだっけ
「ありがとう」何に対してだっけ
思い出そうにも思い出せない
どうにかなるかな
遠くの方で手を振り返す影は偽物だよ
それじゃあ あれはわたしが生み出した
所謂、空想だね
空っぽになった心の花火
一気に使い果たしたから
人づてに貰った代わりの花火
そういえばどこに置いたかな
夜に何千里 思えば踊っただろう
あの遠浅にとけ込む魚になって浴びた光が
これからだって続けばいいけど
気が乗らない日もあるだろうから
出来るところまで
まどろむ街灯の朝に 誰かの遊び心が残る
途方もない夢の中を一抜けするのは得意だよ
窓から見える星は舟のように空を出かけた
それもきっと、わたしの空想らしい
遠くの方で手を振り返すあの影は偽物
それじゃあ あれはわたしが生み出した
所謂、空想だね
代わりの花火をそろそろ見付けなきゃ
頭の中で整理する あれやこれやあれやこれや
人づてに貰ったというよりも
君から貰った最後の花火だ
ここでやっと思い出せたから心に君が現れた
人の顔を見ない日が続くと心のずっと奥の方
二人だけで歩き出した、ここからずっと先まで
「ごめんね」君に対してだっけ
「ありがとう」君に対してだっけ
ちょっとずつ思い出せるよ
夜の明けた頃
お久しぶりです。
年明け2本目の詞の投稿になります。
こちらの詞は暗い文章が多いですが、最後に少しずつ前向きになっていくように思えます。
個人的に、花火のところの文章がすきです。
元日の地震では、自分の住む地域も揺れました。
被災地の復興を祈っています。