【詞】現らつ
遠すぎる空の羽の群れ
言葉に顔が宿る日よ
(仮)の球を受けては
ねえ、答えが曖昧です。
渡り鳥にもなれるし、
鯨にもなれる想像で
理想に餌を与えてる
高鳴ったりする空気
何かを模して暮らしてる
(虫みたいな繊細さ)
想う言葉を飲み干して
(聡明な自分を見たい)
髪になじむ電波をほぐして
上手い具合に付き合っている
鉄塔の束をながめてる
(参観した猫達と)
ネオンの街の道すがら
(透明な光はない)
どこかで鳴ってる祭り笛
太鼓の音が晴れを呼ぶ
現はいつもそれとなく
夢みたいな感触なのです
灯台下暗し
こっちが意外と夢のなか
唱えているよ猫達が
ニャーと言っては招き猫
食べこぼした思い出
混じる言葉や顔が笑う
笑いだす
ーー
何かを模して暮らしてる
想う言葉を飲み干して
鉄塔の束をながめてる
ネオンの街の道すがら
砂漠の方で垢抜けた
線で描かれた蝶が
1コマ1コマ 揺れる羽
宿る色彩をこぼして
現はいつもそれとなく
夢みたいな感触なのです
灯台下暗し
こっちが意外と夢のなか
唱えているよ猫達が
ニャーと言っては招き猫
食べこぼした思い出
混じる言葉や顔が笑う
Wi-Fiのクルトンを
サラダにまぶした朝食よ
空は遠くて近くてさ
君は近くて遠くてさ
ふと聞こえるラジオから
平行線が見えるとか
現はいつもそれとなく
夢みたいな感触なのです
あそび言葉を 現実として
自由(すぎる)詩です。
語感がいいので、このタイトルにしました。
造語(?)です。