【9/25】 No Fish No Life活動日誌 vol.3
初めまして。
未利用魚加工事業「No Fish No Life」のメンバーの乙川 翔太郎です。
さっそくですが、活動3日目の内容をご報告いたします。
我々、NFNL(No Fish No Life)は毎週水曜日を1日、加工事業の作業日として活動しております。先週は3人の予定が合わずできなかったので、2週間ぶりの活動になりました。
直近の目標である「10月から商店に卸して販売を開始する」ということから逆算し、今週は「商品として販売できるレベルの試作品の完成」を目標に活動しました。
今週やってきたこと
①MVVの策定
土日の時間ある時に3人で話し合いを重ね自分たちが目指したい姿、実現したい理想の未来の姿、自分たちが大切にしている価値観を決めていきました。
しかし、まだまだMVVの部分で考えきれてないところがあるので、一つの太い軸が立つように今後も精進していきたいと思います。
具体的には「使われないをなくす。」はなぜ成し遂げたいのか?
「未利用魚の概念を変えた」後にどのような世界を創りたいのか?
このあたりがまだ整理できてないので、このあたりを考えたいです!
②アンバサダーさんへの壁打ち
上記のMVVのもとアンバサダーさんと1時間の壁打ちをさせていただきました。その壁打ちにおいて事業立案にとって大切な考え方を教えていただき、以下の4つの問いを頂きました。
1.問題意識はなんですか?なぜこの問題は見過ごすべきではないのか?
2.ありたい姿はなんですか?
3.越えるべき壁はなんだとおいているのか?
4.その壁を越えるための打ち手の仮説はなんですか?
1.2に関しては決めた「MVV」を元にクリアできたのですが、
3.の壁の設定に関しては今の自分たちには知識がないため決めることができませんでした。
しかし、「わからなかったら足を動かす」という精神のもと悩んでクヨクヨしないと決めているので足を動かし行動をしていきました。
乗り越えなければならない壁を設定するにあたり、
「魚の生産現場にはどのような課題があるのか?」から知らなければいけないということで、海士町で定置網漁をされている「大敷」さんに直接アポイントを取り、漁船に乗せていただきました。
このような形で今の自分たちは色々な人に未利用魚や魚の加工について聞いて周り、「足を動かしていく」ということを忘れずに続けていきたいと思います。
そして、足を動かし続けた先に③④の問いに対して明確な答えを作り、そこに向かって一点集中で進んでいきます。
③ペルソナの設定
商品開発を行う上で、アンバサダーさんから頂いた「消費者にとってなんの価値があるのかを突き詰める。」という問いを立てるにあたって、誰にどのような価値を与えたいのかについて考えていきました。
想定しうるペルソナを洗い出し、どの方向性が今の段階ではいいのかについて話し合いを重ねました。
議論を重ねた結果、海士町内の商店に卸す時の商品は
ペルソナ①の子育てママ(料理得意)をターゲットにするという方向性を決めました。
実際にペルソナ像を設定した後は具体的な人物ターゲットを1名定め、
その方に対して普段の冷凍品の購入の基準や値段、選び方など1時間ほど深掘りをさせていただき、情報収集させていただきました。
これらの直接の声を大切にして、「ペルソナにとって必要とされる」商品の開発をしていきます。
④商品開発
MVVや今後の中長期的な経営方針を探りながら並行して、未利用魚を使って商品開発を進めています。
目標は来週の商店で実際に商品を卸すことです。
そのために本日は以下のようなスケジュールを立てて臨みました。
入念な仕入れ計画と加工品のメニュー開発をして臨み、用意周到な状態で当日を迎えました。
そんな状況にもかかわらず、朝一から早くも緊急事態が発生してしまいました。仕入れに行ってみると本日主力と見ていたサバが一匹もかかっていませんでした。
その代わりに、見たこともない「ダツ」というタチウオに似た未利用魚がたくさん入っており、朝から言葉を失いました。
しかし、そういった想定外のことにもめげずに、気を取り直して商品開発を進めていきました。
それぞれの魚に対して、どのような形が一番おいしく食べられるのかを調べたり実験しながら手探りで進め、商品開発を進めていきました。
途中、小骨が気になったり、血合いがひどくて商品にならなかったり、いろいろな問題が発生しましたが、消費者にいいものを届けたいという思いのもと取り組みました。
その結果として、実際に4種類の魚をパック詰めまで行い、計30パックの試作品を作ることに成功しました。
本日の感想
朝イチの段階では想定外の出来事により「今日はどうなってしまうんだろう」という気持ちでしたが、諦めない気持ちと強いチームワークを糧に乗り越えることができました。
改めて、事業作りというものは地道なことが多く、どれだけ粘り強く続けられるかが勝負だと感じました。
まだまだ道半ばでスタートすらしていない状況ですが、「使われないをなくす。〜自分たちで獲った資源への責任を持つ〜」というミッションを成し遂げるべく全力で走っていきますので、応援のほどよろしくお願いいたします!