「ひらがな/カタカナ/足し算/引き算を2週間でマスターさせる」教え方の知育教材をKindleで出版してみた2-脳特性の理解/戦略の重要性
前回からの続きです。前回ご覧になっていない方はまずはこちらをお読みいただければと思います。
本書の内容
ー前回は科学的根拠にこだわられている旨、ご説明いただきましたが、具体的にはどんなことが書かれているのでしょうか?
NO-CHI(以下"NC"):本書は2部構成をとっています。「基本原則編」と「実践編」です。「基本原則編」は前回ふれた科学的根拠をベースにどう幼児に「ひらがな/カタカナ/足し算/引き算」を教えるのかを説明しています。「実践編」では、各内容を具体的にどう教えればいいかをステップ毎に解説しています。
この詳細にふれる前に、本書の形態について触れさせて下さい。本書は「読み物」ではなく、オーディオブック形式(オーディオ講義形式)になっています。
情報商材として発売した時は、かなり斬新だったのですが、今ではYoutubeに代表されるビデオ講義形式も普通になっているので、イメージはつきやすいと思います。読むより圧倒的にわかりやすいので、この形式をとりました。「基礎原則編」が約60分、「実践編」が70分になっています。
ーそれでは、Youtubeにすればよかったのではないでしょうか?
NC:Youtubeのようビデオ講義形式にすることも検討したのですが、そこまでの知識やスキルもなく。。。昔の形式を踏襲することにしました。お許しいただければと思います!(汗
ー「基礎原則編」はどのような内容なのでしょうか?
NC:「幼児に、未知の分野の学習をどう暗記させればいいか」について、科学的根拠基づくアプローチ方法(取り組み方)、考え方を説明しています。また、幼児は一人では学習できないため、「どう教えたらいいか」についても説明してます。
具体的は、「脳特性の理解」「戦略の重要性」「コーチング」です。
脳特性の理解
「脳特性の理解」としては、
・子供の成長過程のおける学力習得の限界(直感的思考と論理的思考)
・記憶のメカニズム(長期記憶と短期記憶の違い)
・具体的な記憶方法
・脳の活性化
を解説しています。
特に直感的思考と論理的思考については、脳の発育段階を理解しないとダメなんです。
ーその「直感的思考と論理的思考」についてちょっと解説いただけないでしょうか?
NC:「”直感的思考”とは、見たものがすべて」の脳の段階をいい、「”論理的思考”とは、原因や結果、抽象概念を理解できる」ように発育した脳の段階をいいます。
「直感的思考」段階の幼児は、抽象概念がまだ理解できないので、指を使わない”足し算”とくに”繰り上がりの足し算”はどう頑張ってもできないのです。それを理解しないで、他の子供ができているからと無理やり「足し算」を教えてしまうと、勉強嫌いな子になってしまう可能性があるのです。
こんなことを書くと、「うちの子は大丈夫か?」と心配になるかも知れませんが、健常児であれば、成長の速さの個人差でしかないので心配はいりません。まだ論理的思考段階まで発育していなければ、抽象概念を必要としない、丸暗記の”ひらがな””カタカナ””漢字”を教えてしまえばいいだけです。
ー「直感的思考」か「論理的思考」かを判定する方法はないでしょうか?
NC:本書で解説している部分を抜粋しましたので、こちらで確認下さい。
実際に、家のコップで試してみていただいてもいいと思います。ちゃんと答えられなくても、まだ脳がそこまで発育していないだけなので、心配は不要です。
実際に、ウチの娘に足し算を教えたのは、6歳になった時でした。そこまでは「論理的思考」段階に達していないので、「まだ教えても無理」と思い、”ひらがな”と”カタカナ”を楽しみながら教えていました。
ちなみに、この考え方は「ドラゴン桜」に書かれていました!
戦略の重要性
ー横道にそれてしまったのですが、「戦略の重要性」とは、幼児向けの知育教材として、ちょっと違和感があるのですが。。。
NC:確かに、幼児向けの知育教材で”戦略”なんてことば、あまり使わないですよねw ボクは外資系IT企業でマーケティング戦略などを策定している人間なので、こういう面倒くさい思考をしてしまうのかもしれません(汗
ただ、この部分も幼児に未知の分野のものを学習させるためには、とても重要なことだと思っています。
小学1年生で習う漢字を例に説明させて下さい。小学校に入学し、普通は1年間かけて80字の漢字を習うわけですが、ウチの娘は10日で読めるようになりました。
ウチの娘がスゴイわけではなく、学習アプローチが学校で教えるやり方とボクのやり方では全く違うからです。ポイントは、ウチの娘は”読めるようになっただけ”であること。読むことは書くことに比べ、圧倒的にラクなんです。
未知のものを教えるときには、ハードルをなるべく低くしてあげることが基本です。全く知らない漢字をゼロから覚えさせるよりも、見て知っており、すでに読める漢字の書き方だけ覚える方がでどれだけラクか想像に難くないですよね。
このアプローチは、お気づきだと思いますが、脳特性と戦略的学習法、両方使った教え方です。”戦略的”に教えることが有効であることを理解いただけたと思います。それでは、「戦略の重要性」の内容を簡単にご紹介します。
・学習における戦略的思考法
・フレームワークの重要性(基本形の暗記を徹底的にやる)
・楽学のすすめ(結果重視で、勉強は面白く、楽に、効果的にやる)
・MECE(「なぜ」を繰り返し聞き、本質を捉えさせる)
・初動の重要性(パレートの法則を学習にも応用する)
小学1年生の漢字の覚え方は、上の「楽学」の具体例です。
ー最後に「コーチング」についてご説明お願いします。
NC:長くなりますが、いいですか?
ーでは、また次回にお願いします!
(次回につづく)
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紹介している書籍はこちら!