蔵書2000冊超のボクが行っている、いい本に出会う確率をさらに高める方法
世には多くの読書術の本があります。人の読み方を学ぶと参考になることがあります。ボクも多くの先人の知恵を拝借しようと、数十冊の読書術の本を読んできました。
ボクの場合は、特に速く読みたい嗜好があるため、そちら方面の本が多いですが(苦笑
とはいえ、圧倒的に本を読んでいる(聴いている)ボクの読書法は、読書好きの方であれば、何かのヒントになるかもしれません。体系化してみたので、披露したいと思います。少しでも役立つものがあれば、自分の読書法に取り入れてみて下さい。
フォトリーディング
初っ端から、速く読みたい嗜好全開です!
が、まずは、有料?読書法もちゃんと抑えていますよ、という説明です。
若いときには、「フォトリーディング」の短期講座に通ったりもしました。「フォトリーディング」は速読の方法の一種です。「フォトリーディング」を簡単に説明すると、
✔カメラで写真を撮るように、大量の文字を一瞬にして理解できるメソッド
✔1ページを1秒のスピードでめくり脳に情報を写し取っていく読書法
✔右脳とかNLPとか加速学習のやり方を応用した読書法
です。一言でいってしまうと、「読むのではなく、見る読書法」です。
うる覚えでステップを書くと、
✔この本を読む目的を意識する
✔一通り全ページを高速で見る
✔適当なページを開いて、目に入ってきたセンテンスを見る(数カ所)
✔この本を読む目的を意識しながら、見開き2ページを眺め読みする(1ページ数秒)
✔趣旨を体系だてて、マインドマップに残す(任意)
✔再度一通り全ページを高速で見る(任意)
こんな感じで実行します。繰り返しますが、うる覚えです。正しい方法が知りたい方は、こちらをどうぞ。
15年ぐらい前?に流行った方法です。
神田昌典さんがブームだったときだから、20年前かもしれません。
本を読んだだけでは、正しい方法が身についているか確信が持てなかったため、2日で3-5万円の講習を受けました。
受講してわかったことは、「講習を受けたところで、本にかかれている右脳やNLPを使った読書が正しく実施できているかは体感できなかった」ということです。
イメージ記憶や画像記憶を司る右脳を使った読書術なので、そもそも体感できるものではないのかもしれません。いずれにせよ、少々スピリチャルな読書術です。
そんな「フォトリーディング」でしたが、講習後にボクの読書法において、明らかに役立つことがありました。それは、「明確な目的をもって読書をする」という意識が芽生えたことです。
読書をする目的を意識する
フォトリーディングの最初のステップで書いた「この本を読む目的を意識する」に近いのかもしれませんが、ちょっと、違います。まずは、「読む目的があり、その目的のために、その本を読む」ようになりました。
つまり、読む本は、今置かれた自分の目的を果たすものであって、その本を読む目的は、選択肢の一つでしかない、という意識です。
フォーカスは、目的にあたっており、本にはあたってません。そのため、手にとった本はたまたま選択されただけで、あの本でも、この本でも、その本でもいい、という、本に対しては大変失礼な姿勢です。
それ以前は、フォトリーディングのステップの如く、その本を読む目的をあえて見出そうとしていました。しかし、講習受講後は、その本を読もうとおもった理由は、その上位の目的を満たすための、One of themとして、手にとった本と向き合うようになりました。
そう意識しだすと、面白い変化が起きます。
本を読むことに気負いがなくなります。「世の中には、駄本、良本がある、駄本の中にも自分が知らい知識が1箇所はあるかもしれない、それが見つけられたら見っけもん」的な発想になりました。
書籍代1500円の元を取ってやろう、などとは全く思いません。面白ければ何度でも読むし、つまらない、自分に合わないと思えば、そう思った段階で読むのをやめてしまいます。
(途中で読む本が多いので、蔵書数が多いわけではありません。念の為)
Kindle Unlimited、メルカリ、速聴(耳読、聴く読書)プラットフォームの獲得、そしてこの発想の転換により、ボクの読書量(聴書量)は圧倒的に増加しました。
(たくさん読むことがいいことだと言っている訳ではありません。念の為)
性格的なこともあるのでしょうが、ボクの場合、読書の最上位目的が、「ただXXしているのもったいない、何か読も、YYについて何か新しい知識やノウハウないかな?」です。効率的に常に知識を付けようという姿勢が、読書の目的になっているようです。
そうなると、XXとYYにあてはまる場合は、本を読む(聴く読書をする)ことになります。
XXに入るのは、何かを行っている時です。
✔ただ車運転しているのはもったいない
✔ただ歩いているのはもったいない
✔ただ掃除しているのはもったいない
✔ただ筋トレしているのはもったいない
✔ただ犬の散歩しているのはもったいない
etc
こんな感じで、いろいろな場面に本を読むように(聴くように)なってしまいました。
YYに入るのは、本のカテゴリ、身につけたい知識カテゴリです。
✔不動産投資
✔マーケティング
✔最新の考え
✔健康
✔ブログ記事
✔小説
etc
小説の場合だけは、「ただXXしているのはもったいないから、何か読も」だけかもしれません。ここでは娯楽的要素が強くなるので、「面白かった!」「いい話だった!」「感動した!」等の感情的起伏を求めているのでしょうね。
・頭が疲れている、仕事が帰りの時
・気になるフレーズが出てきても手を動かせない、車を運転している時
・筋トレしている時
などは、もっぱら小説を聴いてます。
それ以外の時は、何か身につけたい知識カテゴリの本を読んでます。
不動産投資であれば、具体的には、「不動産投資で何か自分が知らないことないかな」「不動産投資での今のトレンドを抑えておこう」といった漠然とした目的から、「今度、新築RC建築をしたいから、それを勉強しよう」等々を多くの情報の中から探します。
目的を意識することで、それに該当する本も目に入ってきます。カラーバス効果です。
カラーバス効果
ある一つのことを意識することで、それに関する情報が無意識に自分の手元にたくさん集まるようになる現象のこと (Wikipedia)
自分の目的にあった本がいい本かどうかは問題でありません。いい本の方がいいには決まっているのですが、その時の自分にとっていい本かが重要です。
いい本に出会う確率を凌駕する方法
結論から書くと、量をたくさん読むことです。より正確に書くと、たくさんの本に触れることです。
以前に「いい本、良書にで出会う方法」を確率論(の~ち調べ)とともに紹介しました。
しかし、確率論は確率論でしかないのです。目的を持って、本を読むという意識が、いい本と出会う確率をさらに高めます。
具体的に説明します。
先程説明したように、目的を持って本を読む姿勢を得ることで、カラーバス効果が期待できます。
すると、目的を満たすであろう本の候補が複数リストアップされることになります。当然、本のタイトル、内容、筆者、口コミはチェックすることでしょう。
そのふるいにかかった後、「この本、良さそう」と思ったら、片っ端から読む(聴く読書をする)のです。以前noteに書いた、自分より知見がある友人に紹介するのも当然、有効です。
そう、片っ端から読む(聴く読書をする)のです。
すると、どうなるか?
確率論を凌駕することになります。
いい本と出会える本の確率を10%とし、20冊読めば
10% x 20冊 = 2冊
2冊もいい本と出会えます!
でも、実際は、カラーバス効果、さらに本選択により、ふるいにかかっています。いい本とであえる確率は、もうちょっと上げて30%ぐらいにしても、いいのではないでしょうか。するとどうでしょう、
30% x 7冊 =2.1冊
7冊でいい本と出会うことができるようになってます。同じ式をいい本にであう必要冊数で表すと、3.5冊でOKとなります。
読んでみて自分に合ってなかった? 目的とは違っていそうだった?
はい、読むのをやめましょう。
時間がもったいないです。
まだ2.5冊あります。目的にフォーカスを当てると、こんな読み方ができるようになります。
「この本、期待してたんだけどな。。。」と、いう思いをするものですけどね。後ろ髪を引かれずに、さっ、次の本です。
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これはあくまでも確率論でしかありません。しかし、3.5冊、経験則的には5冊ぐらい、この方法で本を読めば、何かしらヒントが得られます。
そう、本を読む目的を意識し、量をこなせば、いい本に出会え、その目的を果たすヒントが得られる可能性は確率論的にも高くなると思います。
本をたくさん読みましょう!
雑感
ボクの本を読む目的が「ただXXしているのもったいないから、本読も」だったのは、書いていて初めて気づきました。合理的な性格を表しているとも言えるし、全くの貧乏性とも言えます。
ただ、そのおかげで多くの知識を得られているのはありがたいことです。
ちなみに、フォトリーディングですが、実際やってみるとわかるのですが、ちょー疲れる読み方です。目の前の本と真剣に向き合い、より短時間でその本を読破することを一番の目的であるようにも、感じてしまいます。
そのため最近でも全くやっていません。右脳にページイメージがインプットされても、インデックス(見出し)を意識的に付けられないと、検索はできないのではないのかな、などとも思います。
気づきを与えてくれたことには感謝です。
ちなみにちなみに、本noteから「本を読む(聴く)」を、「本を読む(聴く読書をする)」と書いてみました。どちらの方がしっくりきますか?
よろしければ教えて下さい。