継続利用の秘密を探すべく、我々はリングフィットアドベンチャーを始めた
全ては冒頭の通り。
UI作成に活かせそうだと思ったので、Twitterで実況してたけど、そこそこたまったのでnote に投稿する。
誰向け？
・UIデザイナー
・UXデザイナー
・リングフィットアドベンチャーを続けられるか不安な人
私が見つけた継続利用の秘密は以下の通り。
・体重を確認しない
・ミブリさんは可愛い
・何度も同じことを質問しない
・チャレンジをした後は調子を確認する
・サボタージュを全肯定する
・自らサボタージュする
・プレイヤーからもらう時間を予告する
・定期的に新しい刺激がやってくる
・連続した数字より総合の数字を推す
体重を確認しない
体重を入力したが、それ以降いくら減ったか、今どれくらいの体重か、体重測定をしたか、など訊いてこない。リングフィットアドベンチャーのゴールは体重が減ることではないのかもしれない。(今後訊かれたらどうしよう…)
— No.70_designer (@70Designer) August 3, 2020
しばらく続けて体重訊かれてないのでそういうスタンスで間違いないと思われる。
ミブリさんは可愛い
ミブリさんが可愛い。ストレッチが終わった直後などにちょっと気の抜けた姿を見せてくれる。あえてそう見せることでミブリさんを血の通ったキャラに仕立て上げている。ミブリさんに教えてもらっている、というより一緒にストレッチをしている仲間感が出ている気がする。
— No.70_designer (@70Designer) August 4, 2020
顔もないし声もないけどミブリさんはかわいいです。気の抜けたバリエーションが多いのも見てて飽きない秘密かも。
何度も同じことを質問しない
何度も同じ選択をさせない配慮がある。
— No.70_designer (@70Designer) August 5, 2020
毎回運動負荷をかけるかどうかの質問があるが、ずっと「今のまま」を選択してたら3回目くらいで「毎回選択するの、大変じゃないですか？」と今後運動負荷を選択するかどうか訊いてくれる。
何度も聞くことがある選択肢は、ショートカットがあるとよさげ。
UIでも応用できそう。特定のアクション検知したらショートカットや設定の提示とかいいかもしれない。
チャレンジをした後は調子を確認する
設定を新しくしたら、終わり際に「設定どうだった？ダメだったら戻すよ？」と確認を入れてくれる。
— No.70_designer (@70Designer) August 6, 2020
運動負荷を上げた日は、ストレッチ後に運動負荷をこのままの設定にするか戻すか選べる。
ユーザーに設定させっぱなしではなく、戻す選択肢を提示するの良き。そうしないと忘れちゃうものな。
上とワンセットで考えるべきこと。
サボタージュを全肯定する
休むことを全肯定してくれる。
— No.70_designer (@70Designer) August 8, 2020
毎日運動の豆知識を教えてくれるパートで華やか今日の豆知識は……おやすみです！」とゲーム側から休みを提案することで、サボってしまった時の罪悪感を極力感じさせないように気を配っている。このサボることに関しては最新の注意を払って言葉選びもやってそう。
本当に一度も休み・サボりにネガティブな反応をしてない。サービスを使うユーザーにも避難するような言葉は投げないように気をつけたい。
プレイヤーからもらう時間を予告する
今からプレイするコースが何分で遊び終わるか、最初に伝える。
— No.70_designer (@70Designer) August 13, 2020
コース選択画面で何分かかるか表示されている。これにより「6分くらいで終わるんだったらちょっとやるか」とプレイのハードルを下げる。
現代人は忙しいので「このコンテンツはすぐ終わりますよ」とお知らせするほうが離脱防げるかも。
操作時間が少ないときはこれが効果的な気がする。アンケートも回答時間が書いてあると腰がほんのり軽くなる気がする。
定期的に新しい刺激がやってくる
様々な手段で定期的に新しいスキルが手に入る。
— No.70_designer (@70Designer) August 16, 2020
コースのクリア、レベルアップ、宝箱発見などによりスキル(トレーニング方法)を手に入れることができる。手に入れるタイミングが秀逸で、早すぎず、遅すぎずくらいで毎回手に入るので中だるみしない。長く続けてもらうには、新しい刺激が大事。
連続した数字より総合の数字を推す
プレイを休んでも、休んだことに対して何も言わない・責めない。むしろ何もなかったかのように合計のプレイ日数を教えてくれる。リングフィットは使ったスキルの合計数も表示してくれてるけど、「積み重ねた数」に対して褒めてあげる、っていうスタンスなのかな？
— No.70_designer (@70Designer) August 12, 2020
スキルという名の筋トレをしていると「〇〇〇回達成！」とミブリさんがお祝いしてくれたりする。２回に１回は褒められている感覚。いろんなスキルをゲットするので、そのぶん褒められる回数も増える、という仕組みなのかな。
こんなかんじでリングフィットアドベンチャーは続けることが苦手な人への配慮であふれているゲームでした。
サービスを繰り返し使ってもらう方法を考える上でも参考になりそうだと思ったのでした。