ゲーテ「ファウスト」序章:感想
こんにちは。
C.G.ユングの読後の感想を書き始めたところ、ゲーテの「ファウスト」に高評価を与えていることが「ユングの生涯」に書かれていた。いつかはファウストも読みたかったので、ユングの理解を深めるためにも先に、こちらを読んでみた。
ユングは、ファウストの感想をこう書いていた。
私が読んだと言うよりは聞いたAudibleはこちら。
朗読というより声優劇仕立てになっている。脚色がどう入っているのかわからない。ドイツ語原版は読めないが、それに近い邦訳もいずれ読んでみたくもある。
今回は序章。
⭕️登場人物
・メフィストフェレス:誘惑の悪魔、冗談と嘘と賭け事を愛し、いつも人間を揶揄っている。
・天の国の主人
⭕️粗筋:
メ:ファウストは地上にある最高の楽しみを欲しいと願っている。決して満足できない哀れな男。
主人:生きるのに迷うばかりでどうにかしてやりたい。
メ:あの男を誘惑してやろうか。
主人:生きている間は、どんな誘惑をしようが止めはしない。人間は努力する間は迷うものだ。(中略)だが、良い人間というものはどんなに誘惑されとも、正しい道を忘れることはない。
それを知った時お前は恥をかくぞ。
メ:のった。この賭けには負ける気がしない。ファウストの魂は俺のものだ。
主人:私は、お前たち悪魔を憎いと思ったことはない。人間も悪魔もみんな神の子だ。
生き生きとした美しい世界を見て楽しむが良い。
(大天使たちは天への扉を閉じた)
メ:あの爺さん(主人)に会うのもいいものだ。俺みたいな悪魔にも優しくしてくれるのだから。
⭕️感想
人間も悪魔もみんな神の子だ。が一番の気づき。ここで主人はイコール神なのかわからないが。
悪魔も存在を認められているわけか。決して撲滅されていい存在ではないということ。
私はキリスト教信者ではないが、多くのキリスト教文化の作品を見るが悪魔は撲滅、根絶されるべきに見える。政治に関しても悪は滅びるべきだと訴えているがほんとにそれは神のご意志なのですかねという疑問を持つ。
話は変わって、CGユングは、シャドー(影)について探究していったが、シャドーも悪魔と同じように存在を認める対象ということに通じるのかと認識する。これでいいのかはわからないが取り合えずこう感じた。
⭕️ヨハン。ウォルフガング・フォン・ゲーテ
1749~1832
ドイツ・フランクフルト生まれ。
作家、科学者、政治家。多彩な才能を持つ。
代表作「若きウェルテルの悩み」、「ファウスト」
ヨーロッパ文明に多大な影響を与えた。
次回は、
第1章 【悲劇第一部】メフィストフェレスとファウスト
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こころざし創研 代表
ティール・コーチ 小河節生
E-mail: info@teal-coach.com
URL: https://teal-coach.com/
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