懊悩タイムトラベルvol.2-1
2000年の秋。
僕はけっこう途方に暮れていた。
ダブりなので高校3年生だったけれど進路が決まっていなかった…というより予定が狂ってしまい白紙になっていた。
その予定は結婚だった。
高校2年生の晩秋。
ひょんなことから僕には彼女っぽい存在ができた。
といってもデートどころか顔も知らない。
知ってるのは名前と声と年齢だけ。
暇つぶしに使っていたチャットで意気投合して電話なんかしてるうちに僕は彼女に惚れてしまい告白してみたら受け入れてくれた…という感じだったから彼女っぽい存在だ