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20歳で止まってる

当時15歳。

大宮にあった塾から電車で帰る時、電車で騒いでいる成人式終わりの若者が、すごく頭悪そうでバカっぽくて、「こんなのが成人なんだ、子供だな。」って思ってた。

でも、自分が20歳になったとき時、見た目こそ彼らのように派手じゃないし電車の中で騒ぎ立てはしなかったけれど、中身は子供だって自分でわかってた。

子供の頃は、20歳って、もっとずっとずっと大人なんだと思ってたよ。

そしてもう、あっという間に23歳だ。

けど、23歳だと認識できていない。

たまに年齢を書くときにナチュラルに間違えて、年齢詐欺をしてしまう。

心のなかで、わたしは20歳くらいで止まっている。

20歳頃までは、ずっと、自己認識上の年齢と実年齢が一緒について来ていたんだけどな。

同い年の友人に聞いたら、彼も20歳くらいで止まってるらしい。

37歳の知り合いに聞いたら、彼も心は17歳のままらしい。

わたしが思うわたしは何歳っていうのと、実年齢が異なるというのは、よくあることなのだろうか?



カラテカ矢部太郎さんがコミックエッセイ『大家さんと僕』で手塚治虫賞を受賞した際のスピーチの中で、

僕の中では、38歳だけど18歳だと思うようにしていました。だからいま、20歳(ハタチ)なんです。何を開き直っているんだと思われるかもしれませんが、これは本当に効果があって、10代だと思ったら大概の失敗は許せました。

と言っていた。

これを読んでから、「わたしは23歳だから3歳か!!」と思った。

それ以来、自分のことを3歳だと思うようになった。

自分の認識する自分の年齢がさらに低くなった。

もう23歳だし、と思って、自分で自分に勝手に制約をつけていたことはあったと思う。

だから、3歳だと思ったら、なんでもできるような気持ちになった。

この矢部さんの考え方は、年齢を理由に制約をつけたり、なにかを迷ったり、諦めたりしそうになっていた私を救った。

一方で、年相応というのも大事な気はしなくもない。

でも、いつまでも世の中の枠組みにとらわれず、心の思うまま子供のようででいたい気持ちもある。

外で振る舞いは年相応で、心の持ちようは子供がいいのかな

大人になるってどういうことなんだろう

わからないままここまできてしまった。

わたしは大人になれるのだろうか?

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あや
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