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寺沢武一『ゴクウ第1巻神の瞳編』読了
青年誌での連載ということもあり、代表作コブラより更にアダルトでヴァイオレンスな作風。
各話のサブタイトルがヒロインの女性名で統一されているのも洒落ている。
2014年、大震災後の東京シティという舞台設定やコンピューターが世界を管理する近未来描写は予言的ですらある(連載は80年代後半)。
洋画の吹き替えを思わせる独特の言い回しといい、あらゆるコンピューターシステムにハッキングし武術も達者なチート級ナイスガイの主人公といい、どこを取ってもコブラに比肩する寺沢イズムの正当継承者。
かつ現代性はこちらが数段上。
以下名言集↓
「冗談じゃない。オレもあんたもやつを知ってる。やつは間違っても禁酒と自殺だけはしない男だ」
「フフフ……両の目か。あいにく左目は朝食に食っちまったんだ」
「ピンピンしてるさ。東京湾の水はずいぶん飲まされたがね」
「家出人捜しがなぜ軍用犬に追われる! 兄貴が天皇のズボンでも盗んだってのか」
「女にとっちゃオレもコンピューターもあまり利口じゃないらしい」
「なあーに。エレベーターぎらいの友人でね。窓から飛び出していった」
「急いでるな。天国でデートでもあるのか」
「かまわないさ。トラブルはオレのミドルネームだ」
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