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久しぶりの再会で再来#12

日曜日、彼はいつも通り仕事で、私はのんびり家で過ごしていましたが、「今日は少し早くあがれそうだから、久しぶりに会おうか。」ということで、大きな駅で待ち合わせになりました。仕事には通っているしなんとかなるかなと軽い気持ちで出かけましたが、よく考えたら久しぶりの都会、人混み…ちょっと不安。でも、頓服もあるしね。

駅の本屋さんの前でまだかな〜とキョロキョロしながら待っていたら、家から約40分、立ちっぱなしで来たせいか、ちょっと貧血のような感じになってめまいがしてきたため、もたれられそうな壁を見つけて血の気を取り戻しました。座り込もうかな…でも、こんなところで座り込んでるっておかしいしなぁ、とグダグタ考えていると、突然の再来!!

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ガシッと後頭部掴みから入り、あの嫌な感じ。留まっていられなくて、本屋さんの中を何かをさ 探すふりして徘徊。彼はまだか?正面にいなきゃ気づいてもらえない。中にいるってメールを打とうにも落ち着いて打てない。あぁ、どうしようとハラハラウロウロしていると彼、到着。

「久しぶりー。中にいたんだ。」

側に寄るなり、よろけながら肩に手をかけ、「ちょっとしんどくなって…言ってたあれで。」となんとか声を絞り出してボソボソ話すと、

「え?折角、疲れてる中来たのにしんどいの?」

ん?

あれ?思ってたのと違うぞ??

何かどっと疲れたことで逆に落ち着きを取り戻し、「ごめんね。ちょっと薬飲むわ。」きっと私、すごく冷めた呆れた顔だったと思う。うん。もっと、大丈夫!?とか、無理させたね、とか、もっと労りの言葉をかけてもらえるとばかり思っていたし、パニックのこともいろいろ聞いてもらえると思っていたのに、今日は仕事で疲れた彼を癒すために呼ばれたのかな?ふぅ〜。

とりあえず食事できるところを探して、いつも通り話して、パニックのこともこんな感じでどうしようもないんだと伝えて…というか、正直あまり覚えていなくて、頓服のデパスを飲んだことで頭がぼーっとして、なんかどうでもいいようなことを話していた気がします。いつもは食事の後にカラオケに行ったりしていましたが、さすがに食事で切り上げ、なんとか電車でちゃんと家までたどり着きました。駅で別れ間際に「家までちゃんと帰れる?」と心配はしてくれましたが、お酒が入っている時点で車で送ることもできないし、ましてや、普段から疲れている彼にまだ働かせるわけにも行かないので、「大丈夫!大丈夫!」と笑って別れました。

電車で一人になってからは、薬を飲んでいたにもかかわらず、あれがやって来たことが衝撃で、他の乗客に気づかれないよう、うつむいて涙を流していました。あぁ、これが先生の言っていたガクンだな。分かっていた。分かっていたのに、悲しい。悔しい。腹が立つ。…腹が立つ?あ、今日の彼の最初の言葉、腹が立つーー!!

今日は忘れて寝よう。そして、明日先輩に愚痴ろう。(←たまにお互いの相方について愚痴っていた笑)

そんな、衝撃な夜でした。


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