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彼の反応#10
お付き合いしていた彼は、職場は違いますが私と同じ職種で、私以上に忙しく厳しいところで働いていました。それは、いずれ独立するために自分を追い込んで、早くスキルアップするために選んだ道でした。休日出勤は当たり前で、以前は私の前の職場が近かったため、行き帰りに会えていましたが、今の職場に変わってから、なかなか会える日がない状態でした。割とお互い会わなくても大丈夫なタイプだったので、それぞれ頑張ろう!ということで気にしていませんでした。
そんな彼に、私はちょこちょこメールで近況を知らせていました。ただ、いつも返ってくるのは軽い言葉で、んー、こりゃ疲れてて心此処にあらずだなと苦笑いの日々。
ーそうなんだ。気のせいじゃないかな?
いや、それ、パニック障害の人には言ってはいけないNGワードだから!!私は理解していませんって言葉ばかり…本に書いてあったので、言われても、あーはいはい、そう思うよね、くらいで済んでいるものの、予習してなかったら結構グッサリくる言葉。この感じじゃパニック障害自体が何なのかを調べもしていないなと、ちょっとさみしくなりました。それって彼としてどうなんだ?一番支えて欲しい時に…
でも、それだけ仕事が忙しいのも分かっているし、私だって、この間まではこんなに辛いと思っていなかった。苦しめるつもりではないこともわかっているし、わからないことを無理に求めても仕方ないよね、と思ってる。
でも、辛いものは辛い。