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始まり 初めて聞いた言葉#1

私が初めて「パニック障害」という言葉を聞いたのは、発症する1年ほど前でした。

何年も会っていなかった知人と再会したときに、お互いの近況を話す中で、彼が以前までしていた仕事をパニック障害になったため、今は家の仕事をしているということを聞きました。

「パニック障害って知っていますか?」

音楽関係の仕事をしていて、それはステージの上での突然の出来事。そのときの状況を教えてもらっても、そういうことが起こったりするんだ、やっぱり沢山の人の前とかだとプレッシャーもあるだろうし、というぐらいで、その世界ではあったとしても、自分には全く無縁な話だと思っていました。今はもう大丈夫だということで、治るんだと安心したのもあるかもしれません。その彼とはそれ以来、メール等でときどき近況を連絡し合う仲になりました。

充実した毎日

当時、私の仕事はかなり忙しく、徹夜や職場に泊まり込むことも多く、一般的にはブラックに聞こえますが、私自身がやりたい仕事であえて飛び込んだところで、職場の先輩とは戦友のようにあれこれ一緒にストレス発散しながら、その忙しさをみんな楽しんでいました。上司とも家族のような関係で、みんなで一団となって困難を乗り越えていくことに絆を感じ、充実した毎日を過ごしていました。振り返るとなかなかハードでしたが…

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プライベートでも充実し、学生時代の友人とお付き合いを始め、彼とは結婚も視野にいれつつ、今後のことも話し合っていました。

なんの不安も心配もない毎日。


それなのに、

ある日突然、わたしのもとにやってきたのです。


パニックさんが…


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