始まり めまいと過呼吸#2
その日は遠方へ出張で1日外に出ていて、帰りが遅くなったので先輩たちと夕飯を道すがら食べることになりました。とんかつ屋さんで揚げたてサクサクの美味しいカツをガッツリ頂き、満腹幸せほくほくな気分で帰路に着きました。
家に着いてシャワーを浴び、家着でゆったりしながらソファーに腰掛け、いや〜満足じゃ〜と余韻に浸っていると、
あれ?
頭がモヤモヤしだしたと思っていたら、突然ぐらぐらと目がまわり、身体を起こしていられなくなり、ソファーから崩れて落ちて、フローリングに力なく横たわりました。「なんか、頭がまわって立てない…なんか苦しいかも…」こんなことは初めてで、何か重病なんじゃないかと不安が過ぎりました。
酸素マスクで過呼吸
異変に気付いた家族が慌てて救急車を呼び出し、到着した救急隊員によって酸素マスクをつけられると手足が痺れだし、え?脳梗塞とか?!とさらに不安に。朦朧とした意識の中、救急隊員の皆さまに身を任せていました。
病院に着くと、私の酸素濃度の高さから過呼吸になってるんじゃないかと慌ててマスクを外されたことで痺れは消え、くらくらしつつも症状を説明すると吐き気留めと安定剤を点滴されました。息苦しさはなかなか消えなくて、心配そうにしている妹に涙ながらに、苦しさがとれない…なんか変…とつぶやいていました。ただ、安定剤の効果もあり、頭がぼんやりーと引き換えに苦しさはとれ、とりあえず家に帰り、次の日の日中に、原因を調べるため診察を受けることになりました。
初体験の過呼吸に驚きつつも、私は、あのくらくらは「お腹いっぱい食べたカツのせいだ。きっと胃腸系が悪いんだろう。」と頭から決めてかかっていました。診察でもカツのことを話して、身体がおかしくなる前の状況を説明し、とりあえず血液と尿の検査をしましょうということになり、また1週間後に病院へ行くことに。
職場には救急車で運ばれた経緯と診察を受けて検査したことを伝え、1日休んだものの、体調も特に変わりなかったので、その次の日からは普通にいつも通りに働いていました。ただ、何か分からないけど、どこかは悪いんだろうと思いながら。