みずがめ座のレシピ 〜フルムーンのごはんにしましょう〜
6月に往復書簡をしていたルーシー・グリーンさんと、毎月、満月前夜に、
「星座×レシピ 〜フルムーンのごはんにしましょう〜」
をお届けします。
ルーシーさんの星座コラムと、そこから想像したレシピを公開します。
(無料公開期間は次の満月の前々夜までですので、ぜひそれまでにご覧になってください〜)
ルーシーさんの8月、みずがめ座のフルムーンの記事はこちら。
わたしのレシピはみずがめ座のあの子について、想像しながら作ってみたので、ちいさなお話とともにお楽しみください。
フルムーンに想いをはせながら、そろそろごはんにしませんか。
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「すきな食べものは 生ハムメロン です」
自己紹介で名前の後に、さもありなんと言う顔で、そんなことを言うもんだから、変わってるひと、もしくは相当な食いしんぼうだと思った。
しかも、生ハムメロン。
小学校の給食ですきなものランキング1位だったはずもないものを、涼しい顔で言われたら、気になるに決まってる。
心を奪われる瞬間はどこにあるかわからないものだ。
でも、"生ハムメロン"が気になって声をかけるなんて、浅い人間だと思われかねない…。
そういえば、この前行ったイタリアンのお店で、桃と生ハムのパスタというメニューがあったな。この組み合わせは知っているのだろうか。
あのひとの大きな瞳が開くのを見てみたい。
さあ、なんと言って声をかけようか。
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・桃と生ハム、トマトの冷製パスタ
[材料 2人前]
トマト 1個
桃 中玉1個
塩 適量
さとう 適量
レモン汁 大さじ2
オリーブオイル 大さじ3
カッペリーニなど細めのパスタ 140g
生ハム 4枚
胡椒 多め
[作り方]
①トマトと桃を湯むきする
(鍋にお湯を沸騰させる。氷水をはったボウルを用意する。トマト、桃は優しく洗って、お尻の部分の皮に十文字にごく浅く切り込みを入れる。お湯に5秒ほど浸けて、取り出し、氷水をはったボウルに放つ。切り込みに包丁を当て、皮をめくって、上から下にひっぱって皮を剥く。)
②トマトと桃はそれぞれ順に半分に切り、片方は小さめの角切りに、もう半分は6頭分のくし切りにしてバットやタッパーに重ならないようにに並べる
③トマトに塩ふたつまみを振りかける。桃には砂糖ふたつまみを振りかける。全体にレモン汁、オリーブオイルを回しかけ、ラップを密着させて、冷蔵庫で冷やす
④大きめの鍋にたっぷりのお湯をわかし、塩を大さじ1ほど入れる(なめてみて塩気を感じるくらい)。
⑤パスタを袋に表示してある時間茹でる
⑥時間になれば、味見してみて、芯がないことを確認してから、湯切りする。氷水を張ったボウルに移し、冷やす
⑦パスタをザルにあけ、手で絞って、水気をしっかりきる
⑧ボウルに⑦のパスタと、③の角切りにしたトマトと桃をレモン汁やオリーブオイルとともに入れて、味を見ながら塩ふたつまみほどを足し、よく絡める
⑨器に盛り、くし切りにしてあるトマトと桃、生ハム(ちぎりながら)をのせていく
⑩仕上げに黒胡椒をたっぷりと振り、お好みでローズマリーを飾る。
※余裕のある方は桃の角切りの代わりに、コンポートにしてた桃をミキサーにかけてソースを作ると、より桃感があって美味しいです。
※湯むきが面倒な方は包丁で皮を剥いても大丈夫ですが、湯むきの方が綺麗に仕上がり、簡単に皮が剥けるので、そんなに面倒じゃないです。洗い物が少し増えますが。桃は完熟して柔らかくなっていたら、湯むきしなくても、皮が剥けます。
※トマトと桃、パスタはそれぞれちゃんと冷やすことがポイントです。美味しく仕上がります。
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みずがめ座の瓶に入っていたという美酒「ネクター」。日本では、桃味の濃いドリンクとして耳馴染みがありますが、このドリンクの語源が、ギリシャ神話の美酒だそうです。
この時期、少し終わりかけですが、桃がまだ旬なので、桃を使ってレシピを考えました。
そして、みずがめ座のキーワードが「予想外」と「個性」。
ということで、桃をお菓子でなく、ごはんで食べられるように、意外な組み合わせを考えてみました。
みずみずしい甘さの桃と、酸味のあるトマト、塩気のアクセントに生ハムを使った、ちょっと変わったパスタです。
そこまでクセはなく、爽やかにお召し上がりいただけます。
ひとと一緒じゃつまらない、ちょっと個性的でいたい、そんなときに作ってみてくださいね。
みなさんそれぞれの中にある、みずがめ座な部分が、満たされますように。
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