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国際女性デーの翌日に

3月8日は国際女性デー。今年は例年になくマスコミもSNSも盛り上がったように感じています。森氏の女性蔑視発言や選択的夫婦別姓を巡る議論が盛り上がっていることが背景にあるのでしょうか。8日に新聞各社が何を伝えたのか、わかる範囲で記録に残しておこうと思いました。

まずは日経。全体としては「女性とリーダー」がテーマです。特集面では「女性リーダーの台頭を阻むもの」は何か。海外の事例と日本の実情を例に考えました。日本では1946年、戦後初の衆院選で女性が初めて投票し、39人の女性議員が誕生しました。全体のわずか8・4%です。75年の今も衆院では9・9%でほとんど変わっていません。企業の女性役員数も増えたとはいえ、1割未満です。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFE252270V20C21A2000000/

ttps://www.nikkei.com/article/DGXZQOFE264ZX0W1A220C2000000/

なぜ、女性リーダーが少ないのか。国内外の現リーダーにインタビューもしました。「経営はもはや闘いではない」「古い価値観をもった男性のリタイアが進めば、男性中心の企業文化も少しずつ変わる」など刺激的なコメントが載っています。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFE191V30Z10C21A2000000/

コロナの影響が大きい女性に対しては「諦めずわきまえず、知識を味方に声をあげることが重要」と、休業支援金について解説しています。女性への影響の大きさは日本だけではありません。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOMH044CR0U1A300C2000000/

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGV050BO0V00C21A3000000/

2日後には東日本大震災から10年を迎えます。この10年の間にも震災や豪雨など多くの自然災害が日本を襲いました。防災や復興の取り組みでは女性の参画が不可欠です。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFE2664F0W1A220C2000000/

毎日新聞は社説「おじさん政治と決別を」という見だしといい、「妊産婦支援」といい、切り口が独特です。

https://mainichi.jp/articles/20210308/ddm/005/070/093000c

https://mainichi.jp/articles/20210308/ddm/041/040/110000c

読売新聞は2月に開催した「被災地から考えるSDGs」の特集と、日本パラ陸上競技連盟会長の増田明美さんへのインタビューを掲載。

東京新聞は産経新聞は、コロナで進む「女性不況」について取り上げています。特に東京新聞は朝刊の1面・2面でジェンダー平等の実態やインタビューも含めて大々的に展開しているのが特徴です。社説でも取り上げていますし、米国で全50州議会の女性議員数が史上最多で比率は3割を超えたというニュースが興味深いです。米ブルームバーグ社の「男女平等指数」に3年連続で名を連ねた花王の取り組みも紹介しています。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/90101

https://www.tokyo-np.co.jp/article/90085

朝日新聞も1面で地域の防災計画を作る防災会議に占める女性委員の割合が1割に満たない現状を明らかにし、3面にわたって防災・復興と女性をテーマにした記事を展開しています。

https://www.asahi.com/articles/DA3S14824892.html?iref=pc_ss_date_article

女子高生と上野千鶴子さんが語り合ったり、読者からの投書を紹介したり、スポーツの世界の男女格差を取り上げたり。広告も含めて全面展開という印象です。

https://www.asahi.com/articles/DA3S14824898.html?iref=pc_ss_date_article

そう、8日の新聞は広告もすごかったのです。企業のメッセージに思わず涙がこぼれます。こういうとき、新聞広告ってインパクトがあるなーと思います。ネットだとうまく拾えなくて紹介できませんが。

今日9日は日本だけでなく海外の報道が目立ちます。国際女性デーは年に1日でも男女共同参画への取り組みは日々続くわけですから、8日をきっかけに関心が高まることを期待しています。

最後に、東京のオフィスで新聞をめくりながらネットで記事を拾いました。見落としなどもあり不完全なことはご容赦ください。

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