自分を縛るモノは何かを考える
私が自己理解を進めている中で気付いた、自身の目指すあり方の一つが「自分からも周りからも縛られない」「自分も周りも縛らない」です。
そこで自分にとっての「縛るとは何か」について整理してみたいと思います。
自分の思考の整理と備忘録としての記事になりますが、誰かが一歩を踏み出すきっかけにでもなれば幸いです。
縛られるとは何か?
まずは「縛る」とは何か?ですが、私は意思決定に影響を与えるモノと捉えています。
私自身も含めて、自分にとっての重要性に関わらず多くのモノに縛られていると感じています。
また、縛られていることよりも、縛られていることを認識できていない事の方が問題なんだろうなと考えています。
何に縛られているかがわからないままでは、取り除く事もできません。
一方で自分にとって受け入れてもいいと思えるモノなら無理に取り除く必要もないとも思っています。
自分は何に縛られているのか?
まずは何に縛られているのかをできるだけ明確にする必要があります。
意思決定をする際に影響を与えるものは
大きく分けると「経験」「健康」「時間」「場所」「金銭」「人間関係」でしょうか。他にもあるかもしれませんが、このあたりを意識すると気付きやすいかなと思います。
もちろん、自分一人ではどうにもできない縛りもあると思います。
例えば「いつかは死ぬこと」を回避する方法は今のところありませんし、誰かの考えを思い通りにコントロールすることも難しいでしょう。
ただ、そういったモノも含めて自分に影響を与えている「縛り」を認識することで、自分にとっての重要度や優先度に照らし合わせて「受け入れるのか」「取り除くのか」を考えることができると思います。
「縛り」を見つける
「縛り」を見つける方法を考えてみます。
ただ、大前提として縛られていることへの良し悪しについての評価はしません。
例えば「こんな事に縛られている自分は~」といったような評価はせずに、単純に何に縛られているのか、それが自分にどう影響を与えているのかを考えることで、取り除く必要があるかを考えやすくなるのではないかと思っています。
理想の生活をイメージして「縛り」を探す
何に縛られているのか全てを一度に見つける事は難しいので、見つけやすそうなモノから考えてみます
コーチング等でよく使われる質問に「理想の生活とは?」という質問があります。
これに従って、まずは細かいことは気にせずに思い付くままに「自分にとっての理想」をイメージしてみます。
例えば「ビーチ沿いの家に住んで、毎日朝日を見る」や「好きな時に働いて好きな時に遊びたい」などですかね。
もちろん細かいところまで明確になっている程、この先も考えやすいと思います。
では、その理想のイメージに含まれるモノの中に今の生活と共通するモノは何でしょうか?
家族、友人、仕事、趣味、土地
多くのモノが共通しているかもしれませんし、ほとんど共通していないかもしれません。
理想のイメージに含まれていないモノは手放せるか?
では次に理想のイメージに含まれていないモノが手放せるかを考えてみます。
どうでしょうか、手放せるでしょうか?
手放すことができるモノについての深掘りも大切だと思いますが、ここでは手放せないモノ、つまり「自分を縛っているモノ」に目を向けたいと思います。
なぜ手放せないかを考える
なぜ手放せないかを考えてみます。
自分が生きる上で外せないモノだから、離れたくないから、といった自発的な意識ならまだわかりやすいですが、周りの目や意見によって外せないと思っていないかを考えてみましょう。
また、なぜそれが必要なのか?なければどうなるのか?をできるだけ具体的に考えてみると、実はそこまで重要ではないと思えるモノも見つかるかもしれません。
大切なモノほど「縛り」になる
手放せないモノが縛りなら「大切な友人や家族も縛りなのか?」と思われるかもしれませんが、答えはYESです。
そこが「受け入れてもいいと思える縛り」かどうかの線引きになります。
ただ、家族や友人のことなら無条件に受け入れるというわけではなく、自分の理想に影響を与えない範囲での縛りにできないか?を考えることが大事だと思います。
例えば私の場合ですが、「キャンプやツーリング等の遊びがすぐにできる自然に近い場所に住むこと」が理想の一つですが、それをするためには引っ越しが必要になります。
ただ、引っ越しをすると近くに住む両親と離れる事になり、毎日のように顔を合わせている孫(私の子供)との時間を両親から奪う事になります。
この縛りは両親から求められたわけではなく、私自身の性格や感情から来るモノです。
つまり子供や両親に対する私の思考が私自身を縛っていることになります。
ただ、私にとっては理想の生活を確保するよりも孫と両親の時間を大切したいと思う方が今は優先度が高いので、私の住みたい場所の理想は子供がもう少し大きくなってからでもいいかなと考えて、この縛りを受け入れています。
もちろん「両親も一緒に引っ越しする」等、両方を同時に解決する方法を探すことも一つです。その場合は別の縛りが出てくるとは思いますが、「何を優先して選択するか」を考えることが重要だと感じます。
受け入れてる「縛り」の注意点
この「誰かの事を考えた結果として受け入れる縛り」については注意点があると考えています。
それは油断すると「都合のいい言い訳」に変化する可能性が高いことです。
「誰かのため」という言葉はとても強く、自分でも気付かない内に言い訳として使ってしまうことになりかねません。
そのため、一度受け入れてもいいと思った縛りについても、影響していそうな時には見直す必要があると思います。
まとめ
「自分を縛っているモノは何か」についての私なりの考えを簡単にまとめてみました。
実際はもっと細分化できたり、見つけるために色々な視点から考える必要があると思います。
また、縛られていることに気付いても、取り除くためには優先順位を決めて対策することが求められます。
それでも、自分にとって受け入れる必要がない「縛り」から解放されて、自分の望む方向に一歩でも進めるようになるために考え、行動していきたいですね。
最後に、私自身が自分を縛っているモノに気付くことが、無意識に誰かを縛っていることに気付くことにも繋がる事になると考えています。
特に子供のためにと考えて行動している事が逆に子供を縛ることにならないように自分の行動にも注意したいと思います。