流し読みで楽しむ一冊
近藤大介氏の著作を連続で読むとわかるのは、彼が追っているのは中国の社会情勢であってそれ以上でもそれ以下でもない。この世で一番予測しやすいのは人口で、これはだいたいどれくらいの人間が生まれるかというのは予測の余地が大きいけど、今生きてる人たちがいつ頃亡くなるかというのは予測できるからだ。
中国は今後どうなるかといえば、近い将来人口減少と高齢化が加速するというのは中国に詳しくなくてもわかるが、それらの動向が中国社会にどう影響を与え、社会がどのように変化していくかの予測も分析が知りたいところであるが、深い分析も予測もできていない。
とはいえ、超高齢化を迎えた大国がどうなるかを考えるのは面白いので、ペラペラ内容を流し読みして楽しんで終わる一冊である。