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中国留学は当たりかハズレか。


僕はアメリカに住んだ後、中国に計10年以上住んでいた。 

そしてその経験から言える結論は、思いっきり当たりである。

僕は中国に行くとき、30歳になっていて、中国行きは博打に近い感じだった。 

失敗して何も得ずに帰国することになったらどうしよう。。。

その心配は杞憂に終わり、中国在住経験は僕の人生にとってアメリカでのそれ以上に貴重な財産となった。

中国留学、就学を迷っているあなたにとっては、次の数年で人生を絶対スベりたくないと思っておられることだろう。

そして海外に出ようと思っているならば、日本を抜け出して世界に自由に羽ばたこうという気持ちがあるはずだ。

そこであなたの中国留学、就学の決断の背中を押すために、中国留学、就学の利点をお伝えしたい。

そしてできれば中国留学の前にアメリカに留学もしくは就学することを強く推したいので、その理由も説明する。


中国留学の利点。

1、中国語が習得できる。
2、中国人のネットワークができる。
3、ビジネスの基本が学べる。

アメリカ留学、就学からの中国留学の利点。

4、中国語の習得が早い。
5、世界のネットワークができる。
6、ビジネスが広がる。


1、中国語の習得

上海や北京などの大都市を除けば、中国語を話さなければ行けない状況だらけなので、中国に行って中国語を勉強すれば、まず話せるようになるといっても過言ではない。

アメリカで日本人が語学学校に行くと、何年勉強してもなかなか英語を話せないこともあるが、僕が中国で語学学校に通って感じたのは多くの人がすぐに中国語ができるようになっていると言うことだ。

中国語は日本人にとってはあまり難しくない。 僕もそうであったが、ニーハオも分からずに中国に行ったとしても語学学校に入り半年もすれば、日常会話が話せるようになって来る。

何故難しくないかの理由として、漢字がわかるというのはもちろんだが、日本人が生活で使っている言い回しがそのまま使えたりする。 例えば、日本で習った、呉越同舟、四面楚歌、矛盾などの熟語はそのまま通じるし、百聞は一見に如かず(百聞不如一見)なども、他の国の学習者にとっては難易度が高いものが日本人には造作もない。 そしてそれらを使うだけで教養人だと思われる。

2、中国人のネットワークができる。


ネットワークに関しては、中国語ができるようになった後という条件付きだが、中国人に中国語を話せば、NLPで言うところの、ラポールが一発で築ける。 自分の仲間だとすぐに思ってもらえるからだ。

ラポールについて詳しく知りたい方は、以下を参照。

アメリカ人やイギリス人は、外国人が英語を話すのは当然だと思っている人が多いので、英語を話してもあまり驚いてもらえないが、中国人に中国語を話すと、思いのほか喜んでもらえる。 

中国の言葉と文化を理解すれば、中華圏の人全体と仲良くなれるチャンスが広がる。 香港、台湾、マカオは言うまでもなく、発展著しい東南アジアなども中華ネットワークが強い。 タイでは国民の約10%、マレーシアでは約50%、シンガポールでは約70%が、華僑の占める割合である。 

日本をはじめ世界各国では中国人の評判はあまりいいものではないが、中国に住んで彼らと個人レベルで付き合うと、心が純粋で、優しくて、情に厚く約束を守る人が少なくないことに気づく。 そういう人とは長きにわたって持ちつもたれつの関係を気づくことができる。 

関係と書いて中国語で ”グアンシー” と読むが、中国ではこれを大変重視し、出世や、世渡りに大きな影響を及ぼす。

外国で、何か情報を得たいとき、日本人の場合、土地勘がない場合は多くは日系のサービスを頼ることが多いと思うが、中国留学経験があればそこに中華ネットワークの情報が開かれることになる。 例えば旅行、ホテル、不動産の各種サービスにしても、日系より安い値段の情報にありつけることが多い。

3、ビジネスの基本が学べる。

今は大分変わってきているが、中国ではどんな小さな買い物でも値切るのが当たり前だ。 これはビジネスにおける交渉の基本である。 

相手の懐具合や、その日の売れ具合、他店との値段比較などを踏まえ、自分の指値をいう。 僕は中国に行った最初の頃は、値段交渉にうんざりすることもあったが、そのうち値切ることに慣れ、売り手にも褒められることが多くなった。 中国では値切れると言うのは尊敬されるべき実力である。

中国で暮らすと人々がことあるごとにあらゆる値段を聞いて来る。 タクシーに乗っても運転手でさえもが、いくらの家賃の家に住んでるか給料はいくらかと聞いて来る。 そのくらい経済に敏感な人たちだ。

そういった人たちと、毎日交流しているとだんだん商人のマインドセットが出来上がって来る。

例えば、僕が中国から一時帰国したとき新宿の東急ハンズにカバンを買いに行った時のことだが、その時ほしいカバンが在庫になく、ディスプレイの商品のみであった。 

中国に行く前の自分ならラッキー、最後の一個だと思って買うところだが、中国生活経験後の自分は、値段交渉して一割まけてもらうことができた。 

商人の感覚を持っている人なら全く驚かない普通な話だが、東京育ちの自分にとって、東急ハンズは値切る店ではないという固定観念があったのである。 そこから出れたことは僕にとって大きな収穫であった。


アメリカ留学、就学後の中国留学の利点。


4、中国語の習得が早い。

アメリカで英語を学んだあとに中国語を学ぶと良い点は、中国語の文法と発音の特徴の中にある。

中国語の文法は日本語より英語に近い。英語のように主語の後、動詞が来る。 文法アレルギー(自分がそうだった)の方のために説明すると、

例えば 日本語で 私は水を飲む。というのを英語では I drink water. であるが、中国語では 我 喝 水。(われ、飲む、水を)となり英語と同じ順番になる。 

なので英語を話し慣れていれば、この文章の順番の感覚ですんなり中国語が話せて聞けるようになる。 

次に発音であるが、中国語の発音はご存知の方も多いと思うが、声調と言って、トーンの違いで同じ読みでも全く違う意味になる。

例えば 売る という言葉の中国語読みも 買うという言葉の中国語読みも両方とも ”マイ” である。 

正反対の意味の言葉がトーンの違いのみで区別されるのは日本語話者には厳しい。

英語も、トーンの起伏が多く、よくアメリカ人が日本語を話そうとすると、変な抑揚がついていることが多いのは皆様ご存知の通りだ。

例えば、(わーたしは、アメーリカからきました。)など。

英会話を習得した人は、まずカタカナ英語を徹底的に排除し、できるだけネイティブスピーカーのトーンに敏感にしていったはずだ。

そうでないと通じないからだ。 

例えば、イメージという言葉は英語であるが、カタカナ英語のトーンでは全く通じない。 ここまで通じないんだと愕然としたこともあるが、イメッジという感じにトーンを変えないといけない。 ちなみにダメージはデメッジとなる。

このようにトーンにに敏感になって、カタカナに頼るクセを捨て、ただ音をマネをする感覚を訓練した経験があると、日本人にとって壁になる中国語の聞き取りと発音が楽に習得できるはずだ。


5、世界のネットワークができる。

これは、中国人中国に滞在する外国人とのネットワーク両方に言える。

まず中国人であるが、中国も日本と似ていて、アメリカ文化ファンが多い。 ヤオ・ミンというプロバスケットボールプレーヤーもいたことからアメリカのバスケットボールは中国で人気が高いし、映画や、音楽、マック、ケンタッキー、スタバ、などでアメリカ文化に好印象を皆持っている。 なので中国でアメリカ英語を話すと、羨望の眼差しを受ける。

そして中国に根強く存在するアンチ日本人の人にも、洗練された海外帰りの中国人にも、こちらにアメリカ留学経験があると、偏見を持たれないで等身大で見てもらえやすい。 アメリカで勉強や仕事をしたことによって、広い視野を持っていると察してくるからであろう。

次に中国での外国人同士のネットワークであるが、中国には面白い外国人がたくさん集まる。 

フィリピン、インドネシア、タイ、などで成功した華僑たちが子弟を中国語を学ばせるために中国に留学にさせる。 中国の語学学校にはそういったクラスメートが必ずいるはずだ。 彼らは大体しっかりしたアメリカ英語を話すので、こちらもアメリカ英語ができれば、すぐに仲良くなれる。 

そして特に上海や北京のような大都市には、仕事のないヨーロッパを見限って来る人や中国市場を狙って起業を目論む外国人が非常に多くいる。

あなたがアメリカで働いたり、遊んだりした経験があれば、彼らとも仲良くなれ、そういった人たちと交流すると多くの刺激を受ける。 その時英語が流暢に話せなかったり、欧米文化が身についていない場合は、彼らと交流する経験という機会を大きく失うことになるだろう。

そして中国語を話す日本人に中国で出会うと

やっぱり英語だねー。俺これからアメリカ留学考えてる。 

とこぼす人が多い。そして実際に行った人もかなり多い。 


6、ビジネスが広がる。

もしあなたが、日本からただ中国に留学すると、就職や起業のチャンスがぐっと広がるが、おそらく日本や日本人に関係した仕事につくことになるだろう。 そうすると激戦が待っている。 

中国語のできる日本人と、日本語のできる中国人はゴマンといて、競争が激しく、日本のビジネスはレベルが高いのでそのぶん神経をすり減らす。

アメリカで英語を習得し、ビジネス経験があるならば、日系の枠にとらわれないことも可能だ。 例えば中国の会社の欧米担当になるとマーケットが広がるだけでなく、仕事も楽になるだろう。 なぜなら日本が世界で一番サービスや品質に対する要求が高いからだ。 

まとめ

もしあなたが、中国留学、就学は果たして当たりなのかハズレなのかと迷っておられるなら、僕は当たりだ!と声を大にして言いたい。

中国に留学か就学すると、中国国内だけでなく、台湾、香港、東南アジアと活躍の場が一気に広がる。










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