どんなときも、どんな場所でも。いつまでも、まち歩きをたのしめるおとなでありたい

自分に必要な本は、よきタイミングでおのずから目の前に現れるものだと思う。

今回、旅の途中で入ったとあるカフェで出会った一冊の本。タイトルに惹かれて手に取ると、そこには日頃考えていることへのヒントが示されていた。

いくつになってもまちに飛び出す冒険心は忘れたくないし、いつまでも歩くことをたのしめるおとなでありたいと、改めて思える文章に出会えた。

後輩に誘われて、久しぶりに白河へと向かうその道中、黒磯で電車を降りる。以前から気になっていた那須塩原市立図書館「みるる」、そして後輩から「shinさんは絶対好きだと思う!」という絶大なお墨付きをもらっていた1988 Cafe SHOZO へ行くためだ。

実際に中に入ると、どちらも非常に魅力的で、予定がなければ一日中過ごせそうな場所だった。前者ではまた絶対に来ようと決意し、後者で注文したスコーンセットを待つ間、店内近くの本棚を見ていると、ふと一冊の本が気になり始めた。

『深呼吸の必要(長田 弘 著)』

最近、仕事で落ち込んでいた僕だからこそ目に留まったのかもしれない。「本は伝言板。言葉は一人から一人への伝言」あとがきに書かれたこのことばにも、非常に共感を覚えた。

次の電車まで時間が限られる中、この本をきょうの「おとも」にしたことは、我ながらよい選択だったと思う。

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