
奇妙な世界、私の日常(魚社会)
◯です。めちゃくちゃおひさしぶりに記事を書いています。
初めましての方にとっては関係ないことではありますが、自分ではおひさしぶりなので前置きをさせてください。
とっとと本題に入ります。
奇妙な本を買った
突然ですが、自分は奇妙なLINEスタンプを探すのが好きです。
突発的に探してしまうんですよね。お気に入りはsoumenさんのSUPER GOD、kusanariさんのBlue Dogの顔、LOVE終太郎さんなどです。
そんな中、探しているうちにpanpanyaさんのスタンプに出会いました。
奇妙だ!となんだかビビビときて、panpanyaさんとは何者だとリサーチを開始しました。
そして行き着いた書籍が、今回購入した「魚社会」だったのです。
魚社会
panpanyaさんは何冊か本を出しており、その中の最新作(2021/10/17現在)がこちらの作品でした。
スタンプから滲み出ていた奇妙さが惜しみなく描かれており、その世界観にのめり込んでしまいました。
短編作品が何個も収録されている作品集のようなもので、どれも日常を切り取ったような作品ばかりです。
ただ、それは自分たちの日常の姿とはかけ離れているのでした。
魚が日常に溶け込み、人間と立場が逆転する世界。
止まれの標識が日に日に肥大化する道路。
なんだか不安になるような友人の家。
どれも奇妙で不気味で、自分の日常が怖くなってきます。ドキドキ。
ただ、カステラ風蒸しケーキをスーパーをはしごして買いに出かけたり、生産中止をきっかけに味を再現しようとしたりするような、自分たちの日常を切り取ったような作品もあります。
読んでいてそのような内容が来ると現実に戻ったような感覚になり、なんだか安心します笑
現実に戻ったと思いきや、自分の知る日常ではない。でもふと気づいたら、自分の知っている日常にいる。そんな漫画です。
個人的に一番シビれた作品は、「はるかな旅」というお話。
電線を伝うロープウェイに乗るお話なのですが、終わりがない故の怖さを感じられます。
そもそも電線を伝うロープウェイがある時点でおかしな空間。
一見の価値アリです。
日常の決めつけ
この漫画は、ある1人の主人公の日常を描いています。
主人公が架空の人なのか、はたまた作者自身なのかはわかりません。
(過去作を見ればわかるかもしれませんが…)
ただ、わかることとしてはこの作品で起こる出来事や世界観は、全てこの主人公の日常なのです。
自分や周りの人にとって奇妙に感じるこの世界はこの主人公にとっては他愛のないもの。
個人的には、これを非日常と決めつけてしまった自分自身が少し怖いなあと感じてしまいました。ごめんね。
人それぞれに生活リズムがあるし、ルールを定めています。
自分の普通を人に強要するのは良くない。
受け入れることが大事、ということを再度認識させてくれた作品でした。
それはともかく、カステラ風蒸しケーキ食べてみたいなあ。北海道チーズ蒸しケーキを頬張りながらこの記事を書くのでした。