PMSとの付き合い

今ではかなりマシになったのですが、20代の頃はPMS(月経前症候群)が酷い方でした。

私のPMS期の症状としては、
精神面では
・常にイライラしていて、怒りの沸点が普段よりものすごく低くなる
(子供が使ったハサミを出しっぱなしにしているとか普段なら「片付けといてねー」と軽く流せるのに、PMS期はカッとなって怒鳴ってしまうことがあります)
・自己嫌悪
・無気力、無力感
・何かに駆り立てられているような焦燥感
(仕事も家事も、急ぎではないのに「早く済ませなければ!」と焦ってしまう)
・タスクや不安、心配事で頭がいっぱいになり、何かを考える余裕がなくなる
・菓子パンやチョコレートなど甘い物が無性に食べたくなり、食欲を抑えられない
・体が重く感じ、外出や徒歩移動が億劫になる
・人付き合いが面倒になり、殻に閉じこもりたくなる
・仕事でミスが増える
・「陰口を言われているのではないか?」と疑心暗鬼になる
・何か嫌なことがあるわけでもないのに死にたい気持ちになる

身体面では
・むくみやすくなる
(夕方に足の裏を触るとぶよぶよになるぐらいむくんでいる)
・食べ過ぎてしまう
・悪寒、鼻水、関節痛、微熱(たいてい37.4℃)があり、「絶対風邪引いた」と思う
(37.5℃以上になることはなく、1日か2日で症状がなくなるのでPMSの症状と気づく)

このような症状がありました。診断は受けていませんが、恐らくPMDD(月経前不快気分障害)だったのかなと思います。
随分マシにはなりましたが、今でも症状はあります。

こうしてみると分かりやすいPMS・PMDDの症状なのですが、20代の頃はPMSとは分かっていませんでした。そもそも次にいつ生理が来るかさえ把握していなくて、心身の不調が生理と関係しているとは思わず、自分の性格に問題があると思っていました。

私の場合、PMS期とそれ以外では人格が変わったようになっていました。普段はそんなことないのに、PMS期はとにかくイライラしていて後ろ向きで疑り深く、不安で神経質になります。
些細なことにイラついて八つ当たりしてしまい、思い返せば夫と喧嘩するのはPMS期だったのではと思います。

情緒不安定な自分に嫌気が差していました。
それが30歳になる前だったか後だったか忘れましたが、ネットで調べて自分の症状がPMSだと知りました。それで市販の漢方を飲み始めたこと、出産を機に食生活を改善したこと、何よりPMSだと自覚したことで、症状はだいぶ緩和されました。
(ピルも試しましたが、自分に合わなかったので漢方にしています。)

「自分がダメなわけじゃなくて、ホルモンバランスに左右されてるだけなんだ」と思えたことで、自己嫌悪感が薄まり、冷静に自分の感情の変化を感じられるようになりました。
イライラ、モヤモヤして頭がいっぱいになった時、「そういえばそろそろPMS期だな」と思えるようになり、そうすると自分の状態を客観的に見ることができ、感情をある程度コントロールできるようになってきました。

2年ほど前からは、前もってカレンダーにPMS期の予想日を黄色のマーカーで書き込み、その日が近づくと夫と子供に「もうすぐイライラ期だから、私も気をつけるけど皆さんもお気をつけください」と言っています。子供には、「いつも怒らないことで怒ってしまうことがあるけど、それはあなたが悪いんじゃなくて、ママのホルモンのせいだから、気にしないで」と伝えています。

「事前に分かるといいね」と夫も言ってくれています。

私がPMSの症状を知り対処できるようになったのは30代前後で、それまで人生損してきた…とは思いませんが、もっと早く知っていればと思うこともあります。

小・中学校の頃から、女性の生理とホルモンバランスの変化について、男女問わず知る機会があればいいなと思います。自分やパートナーが毎月のように体調不良だったり情緒不安定だったりした時に、「もしかしてPMSかな?」と思えるかどうかで、対処の仕方が全然違ってくると思います。

私のようにPMSに振り回されて辛い思いをしている人に届けば嬉しいです。

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